デキサメタゾン 軟膏。 ステロイド軟膏の強さ|知りたい!市販薬

デキサメタゾン眼軟膏0.1%「ニットー」の基本情報(薬効分類・副作用・添付文書など)|日経メディカル処方薬事典

デキサメタゾン 軟膏

デキサルチン口腔用軟膏(一般名:デキサメタゾン)は1969年から発売されている「アフタゾロン口腔用軟膏」というお薬のジェネリック医薬品になります。 ステロイドを含み、主に口の中に出来た口内炎の治療に用いられます。 飲み薬のように全身に作用するわけではなく、病変がある部位にのみ塗るため、効かせたい部位にしっかりと効き、余計な部位に作用しないというメリットがあります。 塗り薬はたくさんの種類があるため、それぞれがどのような特徴を持つのか一般の方にとっては分かりにくいものです。 デキサルチン口腔用軟膏はどんな特徴のあるお薬でどんな患者さんに向いているお薬なのでしょうか。 デキサルチン口腔用軟膏の効能や特徴・副作用についてみてみましょう。 1.デキサルチン口腔用軟膏の特徴 まずはデキサルチン口腔用軟膏の特徴をざっくりと紹介します。 デキサルチン口腔用軟膏は口の中に塗る外用ステロイド薬であり、口腔内の炎症を抑えてくれます。 外用ステロイド薬の中での強さは「中等度」になります。 ステロイド外用剤(塗り薬)の主なはたらきとしては次の3つが挙げられます。 炎症反応を抑える• 免疫反応を抑える• 皮膚細胞の増殖を抑える ステロイドは免疫反応(身体がばい菌などの異物と闘う反応)を抑える事で、塗った部位の炎症反応を抑える作用があります。 これにより湿疹や皮膚炎を改善させたり、アレルギー症状を和らげたりします。 また皮膚細胞の増殖を抑えるはたらきもありますが、これは主にステロイドの副作用となります。 外用ステロイド剤(塗るタイプのステロイド)は強さによって5段階に分かれています。 ステロイドはしっかりとした抗炎症作用(炎症を抑える作用)が得られる一方で、長期使用による副作用の問題などもあるため、皮膚症状に応じて適切に使い分ける事が大切です。 強いステロイドは強力な抗炎症作用がありますが、一方で副作用も生じやすいというリスクもあります。 反対に弱いステロイドは抗炎症作用は穏やかですが、副作用も生じにくいのがメリットです。 またステロイドはどれも長期使用すると、皮膚の細胞増殖を抑制したり、免疫力を低下させたりしてしまいます。 これによって皮膚が薄くなってしまったり感染しやすくなってしまったりといった副作用が生じる可能性があります。 デキサルチン口腔用軟膏もそういった副作用が生じる可能性はあるため、必要な期間のみ使用し、漫然と塗り続けないことが大切です。 またデキサルチン口腔用軟膏は他の外用ステロイド剤と異なり、口の中という湿潤環境(水分が多い部位)に塗るため軟膏がはがれてしまいやすいという問題があります。 そのためデキサルチン口腔用軟膏は湿潤環境でも創部にとどまりやすいような工夫されています。 具体的には基材に粘着性の高い物質を使用する事で、口腔内に塗るのに適した剤型となっているのです。 このような理由からデキサルチン口腔用軟膏は他の外用ステロイド剤と異なり、口腔内に特化したステロイドという位置づけになっているのです。 更にデキサルチン口腔用軟膏はジェネリック医薬品であり、先発品と比べて薬価が安いというのもメリットです。 以上からデキサルチン口腔用軟膏の特徴として次のような事が挙げられます。 添付文書には、次のように記載されています。 【効能又は効果】 びらん又は潰瘍を伴う難治性口内炎及び舌炎 皮膚の炎症を抑えてくれるのが外用ステロイド剤になります。 デキサルチンは口腔内に用いるため、主に口腔内に炎症が生じている状態に用いられます。 慢性剥離性歯肉炎とは歯肉の皮膚にびらんや潰瘍が出来てしまう事です。 また口内炎・舌炎というのはそのままで、口の中や舌の炎症の事を指します。 これらの疾患にデキサルチン口腔用軟膏を用いると、創部の炎症を抑えてくれますので、症状の改善が得られます。 デキサルチン口腔用軟膏の有効率は、放射線口内炎に対して使用した場合、 ・著明改善6. 1% ・改善26. 5% ・改善46. 9% と報告されています。 また先発品の「アフタゾロン口腔用軟膏」の有効率は、71. 注意点としてステロイドは免疫(身体が異物と闘う力)を抑制するため、ばい菌の感染に弱くなってしまいます。 そのため、細菌やウイルスが皮膚に感染しているようなケースでは、そこにステロイドを塗る事は推奨されていません。 3.デキサルチン口腔用軟膏にはどのような作用があるのか 皮膚の炎症を抑えてくれるデキサルチン口腔用軟膏ですが、具体的にはどのような作用があるのでしょうか。 デキサルチン口腔用軟膏の作用について詳しく紹介します。 ステロイドには様々な作用がありますが、その1つに免疫を抑制する作用があります。 免疫というのは異物が侵入してきた時に、それを攻撃する生体システムの事です。 皮膚からばい菌が侵入してきた時には、ばい菌をやっつける細胞を向かわせることでばい菌の侵入を阻止します。 免疫は身体にとって非常に重要なシステムですが、時にこの免疫反応が過剰となってしまい身体を傷付けることがあります。 代表的なものがアレルギー反応です。 アレルギー反応というのは、本来であれば無害の物質を免疫が「敵だ!」と誤認識してしまい、攻撃してしまう事です。 代表的なアレルギー反応として花粉症(アレルギー性鼻炎)がありますが、これは「花粉」という身体にとって無害な物質を免疫が「敵だ!」と認識して攻撃を開始してしまう疾患です。 その結果、鼻水・鼻づまり・発熱・くしゃみなどの不快な症状が生じてしまいます。 同じく皮膚にアレルギー反応が生じる疾患にアトピー性皮膚炎がありますが、これも皮膚の免疫が誤作動してしまい、本来であれば攻撃する必要のない物質を攻撃してしまい、その結果皮膚が焼け野原のように荒れてしまうのです。 このような状態では、過剰な免疫を抑えてあげると良いことが分かります。 ステロイドは免疫を抑えるはたらきがあります。 これによって炎症が抑えられます。 炎症とは、• 発赤 (赤くなる)• 熱感 (熱くなる)• 腫脹(腫れる)• 疼痛(痛みを感じる) の4つの徴候を生じる状態のことです。 今説明したように感染したり受傷したりすることで生じます。 またアレルギーで生じることもあります。 みなさんも身体をぶつけたり、ばい菌に感染したりして、身体がこのような状態になったことがあると思います。 これが炎症です。 皮膚に炎症が起こることを皮膚炎と呼びます。 皮膚炎も外傷でも生じるし、ばい菌に感染することでも生じるし、アレルギーでも生じます。 ステロイドは免疫を抑制することで、炎症反応を生じにくくさせてくれるのです。 デキサルチン口腔用軟膏を長期間塗り続けると、塗った部位の免疫力が低下します。 通常はこれはステロイドの副作用となります。 強いステロイドを長期間塗り続けていると免疫力が低下するため、ばい菌(細菌やウイルス、真菌など)に感染しやすくなってしまいます。 これも主に副作用となる事が多く、デキサルチン口腔用軟膏を長期間塗り続けていると口の中の表皮が薄くなってしまう事があります。 デキサルチンはステロイドの中では作用が穏やかな部類に入るため、このような副作用は頻度の多い事ではありませんが、一定の注意は必要です。 口の中というのは水分の多い環境であるため、皮膚に塗るのと比べるとせっかく軟膏を塗ってもはがれて流れてしまいやすいという問題があります。 この問題を改善するためデキサルチン口腔用軟膏は、軟膏基材に粘着性の高い物質を使用するという工夫をしています。 具体的には、 ・ポリアクリル酸ナトリウム ・流動パラフィン ・プラスティベース を混合する事で、口の中という水分が多い環境でも創部に軟膏がとどまりやすいように工夫がされているのです。 スポンサーリンク 4.デキサルチン口腔用軟膏の副作用 デキサルチン口腔用軟膏の副作用はどのようなものがあるのでしょうか。 デキサルチン口腔用軟膏は副作用発生率の詳しい調査は行われていません。 参考までに同程度の強さのステロイド外用剤の副作用発生率を見てみましょう。 56~2. 3%、ロコイドクリーム:0. 4~0. 6% ここから考えると、デキサルチン口腔用軟膏の副作用も頻度はかなり少なく、安全性は高いと考えられます。 しかしステロイド剤ですので、漫然と塗り続けないように注意は必要です。 生じる副作用もほとんどが局所の皮膚症状で、• 口腔内のしびれ感• 味覚異常• 味覚減退• 口腔の感染症(細菌性感染症、真菌性感染症)• 下垂体・副腎皮質系機能の抑制(長期連用による) などになります。 いずれも重篤となることは少なく、多くはデキサルチン口腔用軟膏の使用を中止すれば自然と改善していきます。 長期間使えば使うほど発生する可能性が高くなるため、ステロイドは漫然と使用する事は避け、必要な期間のみしっかりと使う事が大切です。 ステロイド外用剤の注意点としては、ステロイドは免疫力を低下させるため免疫力が活性化していないとまずい状態での塗布はしてはいけません。 具体的にはばい菌感染が生じていて、免疫がばい菌と闘わなくてはいけないときなどが該当します。 このような状態の皮膚にデキサルチン口腔用軟膏を塗る事は原則禁忌(基本的にはダメ)となっています。 ちなみに添付文書には次のように記載されています。 これらの状態でデキサルチン口腔用軟膏が原則禁忌となっているのは、ステロイドを塗ってしまうと免疫力が低下するため、口腔内にばい菌の感染があった場合にその感染を悪化させてしまうためです。 口の中に塗るタイプの軟膏であるため、においや味が気になる方もいらっしゃると思いますが、デキサルチン口腔用軟膏はにおいや味はほとんどありません。 ちなみに塗り薬には「軟膏」「クリーム」「ローション(外用液)」などいくつかの種類がありますが、これらはどのように違うのでしょうか。 軟膏は、ワセリンなどの油が基材となっています。 長時間の保湿性に優れ、刺激性が少ないことが特徴ですが、べたつきは強く、これが気になる方もいらっしゃいます。 また皮膚への浸透力も強くはありません。 クリームは、水と油を界面活性剤で混ぜたものです。 軟膏よりも水分が入っている分だけ伸びがよく、べたつきも少なくなっていますが、その分刺激性はやや強くなっています。 ローションは水を中心にアルコールなどを入れることもある剤型です。 べたつきはほとんどなく、遣い心地は良いのですが、保湿効果は長続きしません。 しかし皮膚への浸透力は強く、皮膚が厚い部位などに使われます。 デキサルチンは口腔内に塗るものであるため、粘着力が一番強い軟膏が最適であり、そのため軟膏剤しかありません。 デキサルチン口腔用軟膏の使い方は、 通常、適量を1日1~数回患部に塗布する。 なお、症状により適宜増減する。 と書かれています。 実際は皮膚の状態や場所によって回数や量は異なるため、主治医の指示に従いましょう。 ちなみに間違って飲み込んでしまっても身体に害はありません。 6.デキサルチン口腔用軟膏の使用期限はどれくらい? デキサルチン口腔用軟膏の使用期限って、どのくらいの長さなのでしょうか。 「家に数年前に処方してもらった塗り薬があるんだけど、これってまだ使えますか?」 このような質問は患者さんから時々頂きます。 これは保存状態によっても異なってきますので、一概に答えることはできませんが、適正な条件で保存されていたという前提 室温保存)だと、4年が使用期限となります。 7.デキサルチン口腔用軟膏が向いている人は? 以上から考えて、デキサルチン口腔用軟膏が向いている人はどんな人なのかを考えてみましょう。 ここから主に口の中(口内や舌など)に生じた、ばい菌が原因でない炎症に用いるのに向いています。 これはステロイド全てに言えることですが、漫然と使い続けることは良くありません。 ステロイドは必要な時期のみしっかりと使い、必要がなくなったら使うのを止めるという、メリハリを持った使い方が非常に大切です。 デキサルチン口腔用軟膏は粘着性の高い基材を使う事で、水分が多い口腔内でも軟膏が流れにくいように工夫されています。 しかしそうはいってもながれてしまう事もあります。 同系統のお薬として、シールのようなものを貼るタイプのものもあります(アフタッチなど)。 これはデキサルチン口腔用軟膏よりも更にはがれにくくなるため、軟膏がすぐにはがれて困っている方は、このような剤型に変更してみるのも方法です。 8.先発品と後発品は本当に効果は同じなのか? デキサルチンは「アフタゾロン」というお薬のジェネリック医薬品になります。 ジェネリックは薬価も安く、剤型も工夫されているものが多く患者さんにとってメリットが多いように見えます。 しかし「安いという事は品質に問題があるのではないか」「やはり正規品の方が安心なのではないか」とジェネリックへの切り替えを心配される方もいらっしゃるのではないでしょうか。 同じ商品で価格が高いものと安いものがあると、つい私たちは「安い方には何か問題があるのではないか」と考えてしまうものです。 ジェネリックは、先発品と比べて本当に遜色はないのでしょうか。 結論から言ってしまうと、先発品とジェネリックはほぼ同じ効果・効能だと考えて問題ありません。 ジェネリックを発売するに当たっては「これは先発品と同じような効果があるお薬です」という根拠を証明した試験を行わないといけません(生物学的同等性試験)。 発売したいジェネリック医薬品の詳細説明や試験結果を厚生労働省に提出し、許可をもらわないと発売はできないのです、 ここから考えると、先発品とジェネリックはおおよそ同じような作用を持つと考えられます。 明らかに効果に差があれば、厚生労働省が許可を出すはずがないからです。 しかし先発品とジェネリックは多少の違いもあります。 ジェネリックを販売する製薬会社は、先発品にはないメリットを付加して患者さんに自分の会社の薬を選んでもらえるように工夫をしています。 例えば飲み心地を工夫して添加物を先発品と変えることもあります。 これによって患者さんによっては多少の効果の違いを感じてしまうことはあります。 この多少の違いが人によっては大きく感じられることもあるため、ジェネリックに変えてから調子が悪いという方は先発品に戻すのも1つの方法になります。 では先発品とジェネリックは同じ効果・効能なのに、なぜジェネリックの方が安くなるのでしょうか。 これを「先発品より品質が悪いから」と誤解している方がいますが、これは誤りです。 先発品は、そのお薬を始めて発売するわけですから実は発売までに莫大な費用が掛かっています。 有効成分を探す開発費用、そしてそこから動物実験やヒトにおける臨床試験などで効果を確認するための研究費用など、お薬を1つ作るのには実は莫大な費用がかかるのです(製薬会社さんに聞いたところ、数百億という規模のお金がかかるそうです)。 しかしジェネリックは、発売に当たって先ほども説明した「生物学的同等性試験」はしますが、有効成分を改めて探す必要もありませんし、先発品がすでにしている研究においては重複して何度も同じ試験をやる必要はありません。 先発品と後発品は研究・開発費に雲泥の差があるのです。 そしてそれが薬価の差になっているのです。 つまりジェネリック医薬品の薬価は莫大な研究開発費がかかっていない分が差し引かれており先発品よりも安くなっているということで、決して品質の差が薬価の差になっているわけではありません。

次の

デキサルチン口腔用軟膏の効果と副作用【口内炎治療薬】

デキサメタゾン 軟膏

デキサメタゾンは1969年から発売されているお薬で、軟膏・クリーム・ローションの3剤型があります。 ステロイド外用剤という種類に属し、主に皮膚の炎症を抑えるために使われます。 デキサメタゾンはジェネリック医薬品に属しますが、保険診療上の先発品は存在しません。 強いて言えば「オイラゾンクリーム」が実質上の先発品に該当します。 デキサメタゾンは皮膚に塗るタイプのステロイド薬であり、飲み薬のように全身に作用しません。 病変部位にのみ塗るため、効かせたい部位にしっかりと効き、余計な部位に作用しないというメリットがあります。 塗り薬はたくさんの種類があるため、それぞれがどのような特徴を持つのか一般の方にとっては分かりにくいと思います。 デキサメタゾンはどんな特徴のあるお薬で、どんな患者さんに向いているお薬なのでしょうか。 デキサメタゾンの効能や特徴・副作用についてみてみましょう。 1.デキサメタゾンの特徴 まずはデキサメタゾンの特徴を紹介します。 デキサメタゾンは皮膚に塗る外用ステロイド薬であり、皮膚の炎症を抑えてくれます。 外用ステロイド薬の中での強さは5段階中4番目で、「中等度」になります。 ステロイドの他、かゆみを抑える成分も配合されているためかゆみ止めとしても優れています。 ステロイド外用剤(塗り薬)の主なはたらきとしては次の3つが挙げられます。 炎症反応を抑える• 免疫反応を抑える• 皮膚細胞の増殖を抑える ステロイドは免疫反応(身体がばい菌などの異物と闘う反応)を抑える事で、塗った部位の炎症反応を抑える作用があります。 これにより湿疹や皮膚炎を改善させたり、アレルギー症状を和らげたりします。 また皮膚細胞の増殖を抑えるはたらきがあり、これによって皮膚を薄くする作用も期待できます。 デキサメタゾンもステロイド外用剤になりますが、外用ステロイド剤は強さによって5段階に分かれています。 ステロイドはしっかりとした抗炎症作用(炎症を抑える作用)が得られる一方で、長期使用による副作用の問題などもあるため、皮膚症状に応じて適切に使い分ける事が大切です。 強いステロイドは強力な抗炎症作用がありますが、一方で副作用も生じやすいというリスクもあります。 反対に弱いステロイドは抗炎症作用は穏やかですが、副作用も生じにくいのがメリットです。 デキサメタゾンは外用ステロイド剤の中では効きは穏やかであるため、顔や陰部など皮膚が薄い部位にも使いやすいステロイドになります。 しかしステロイドはどれも長期使用すると、皮膚の細胞増殖を抑制したり、免疫力を低下させたりしてしまいます。 これによって皮膚が薄くなってしまったり感染しやすくなってしまったりといった副作用が生じる可能性があります。 デキサメタゾンもそういった副作用が生じる可能性はあるため、必要な期間のみ使用し、漫然と塗り続けないことが大切です。 ちなみに実質上の先発品に該当するオイラゾンには「クロタミトン(商品名:)」というかゆみ止め成分も配合されていますが、デキサメタゾンには配合されていません。 そのためかゆみを抑える作用に関してはデキサメタゾンはオイラゾンと比べると劣ります。 またデキサメタゾンはジェネリック医薬品であり、薬価が安く設定されているという点もメリットになります。 以上からデキサメタゾンの特徴として次のような事が挙げられます。 添付文書には、次のように記載されています。 【効能又は効果】 湿疹・皮膚炎群(進行性指掌角皮症、女子顔面黒皮症、ビダール苔癬、放射線皮膚炎、日光皮膚炎を含む)、皮膚そう痒症、虫さされ、乾癬 難しい専門用語が並んでいますが、ステロイド外用剤を用いるのは、• 炎症を抑えたい• 免疫を抑えたい• 皮膚の増殖を抑えたい という3つの場合であり、オイラゾンもこれを期待したい時に用いられます。 進行性指掌角皮症とはいわゆる「手荒れ」の事で、水仕事などで手を酷使する事により手の皮膚が傷つきやすく、炎症を起こしてしまいます。 女子顔面黒皮症とは、化粧品などに対してアレルギー反応を起こしてしまい(接触皮膚炎)、顔に色素沈着が生じて黒ずみができてしまう状態の事です。 ビダール苔癬とはストレスなどが原因となり皮膚の一部に痒みや苔癬が生じる疾患です。 主に首の後ろや大腿部などに生じやすいと言われています。 これらの疾患はデキサメタゾンの炎症を抑えるはたらきが効果を発揮します。 皮膚掻痒症や虫刺されはかゆみを生じますが、このかゆみが生じる機序には一部アレルギーが関与しています。 これらの疾患にはデキサメタゾンの免疫を抑える作用が効果を発揮します。 免疫が抑えられるとアレルギー反応も生じにくくなるためです。 乾癬(かんせん)とは皮膚の一部の細胞増殖が亢進していしまい、赤く盛り上がってしまう状態です。 乾癬にはデキサメタゾンの皮膚細胞増殖を抑制するはたらきが効果を発揮します。 注意点としてステロイドは免疫(身体が異物と闘う力)を抑制するため、ばい菌の感染に弱くなってしまいます。 そのため、細菌やウイルスが皮膚に感染しているようなケースでは、そこにステロイドを塗る事は推奨されていません。 これらの疾患に対してデキサメタゾンはどのくらいの効果があるのでしょうか。 デキサメタゾンはジェネリック医薬品のため、有効率の詳しい調査は行われていません。 参考までにおおよそ同様の成分から成る「オイラゾンクリーム」の有効率を見た調査では、• 湿疹・皮膚炎群への有効率は81. 皮膚掻痒症への有効率は40. 虫刺されへの有効率は80. 乾癬への有効率は73. デキサメタゾンもおおよそこれと同程度の有効率があると考えられます。 3.デキサメタゾンにはどのような作用があるのか 皮膚の炎症を抑えてくれるデキサメタゾンですが、具体的にはどのような作用があるのでしょうか。 デキサメタゾンの作用について詳しく紹介します。 ステロイドには様々な作用がありますが、その1つに免疫を抑制する作用があります。 免疫というのは異物が侵入してきた時に、それを攻撃する生体システムの事です。 皮膚からばい菌が侵入してきた時には、ばい菌をやっつける細胞を向かわせることでばい菌の侵入を阻止します。 免疫は身体にとって非常に重要なシステムですが、時にこの免疫反応が過剰となってしまい身体を傷付けることがあります。 代表的なものがアレルギー反応です。 アレルギー反応というのは、本来であれば無害の物質を免疫が「敵だ!」と誤認識してしまい、攻撃してしまう事です。 代表的なアレルギー反応として花粉症(アレルギー性鼻炎)がありますが、これは「花粉」という身体にとって無害な物質を免疫が「敵だ!」と認識して攻撃を開始してしまう疾患です。 その結果、鼻水・鼻づまり・発熱・くしゃみなどの不快な症状が生じてしまいます。 同じく皮膚にアレルギー反応が生じる疾患にアトピー性皮膚炎がありますが、これも皮膚の免疫が誤作動してしまい、本来であれば攻撃する必要のない物質を攻撃してしまい、その結果皮膚が焼け野原のように荒れてしまうのです。 このような状態では、過剰な免疫を抑えてあげると良いことが分かります。 ステロイドは免疫を抑えるはたらきがあります。 デキサメタゾンは塗り薬であるため、塗った部位の皮膚の免疫力が低下します。 これによって炎症が抑えられます。 炎症とは、• 発赤 (赤くなる)• 熱感 (熱くなる)• 腫脹(腫れる)• 疼痛(痛みを感じる) の4つの徴候を生じる状態のことです。 今説明したように感染したり受傷したりすることで生じます。 またアレルギーで生じることもあります。 みなさんも身体をぶつけたり、ばい菌に感染したりして、身体がこのような状態になったことがあると思います。 これが炎症です。 皮膚に炎症が起こることを皮膚炎と呼びます。 皮膚炎も外傷でも生じるし、ばい菌に感染することでも生じるし、アレルギーでも生じます。 ステロイドは免疫を抑制することで、炎症反応を生じにくくさせてくれるのです。 これも主に副作用となる事が多く、強いステロイドを長期間塗り続けていると皮膚が薄くなっていき毛細血管が目立って赤みのある皮膚になってしまう事があります。 しかし反対に皮膚が肥厚してしまうような疾患(乾癬や角化症など)においては、ステロイドを使う事で皮膚細胞の増殖を抑え、皮膚の肥厚を改善させることも出来ます。 スポンサーリンク 4.デキサメタゾンの副作用 デキサメタゾンにはどのような副作用があるのでしょうか。 またその頻度はどのくらいなのでしょうか。 デキサメタゾンはジェネリック医薬品であり、副作用発生率の詳しい調査は行われていません。 参考までにおおよそ同じ成分から成る「オイラゾンクリーム」の副作用発生率を紹介すると3. デキサメタゾンもおおよそ同程度だと考えてよいでしょう。 塗り薬で全身に投与するものではないため、副作用は多くはありません。 しかしステロイド剤ですので、漫然と塗り続けないように注意は必要です。 生じる副作用もほとんどが局所の皮膚症状で、• 皮膚刺激症状• ピリピリ感• 落屑 などになります。 いずれも重篤となることは少なく、多くはデキサメタゾンの使用を中止すれば自然と改善していきます。 ステロイド外用剤の注意点としては、ステロイドは免疫力を低下させるため免疫力が活性化していないとまずい状態での塗布はしてはいけません。 具体的にはばい菌感染が生じていて、免疫がばい菌と闘わなくてはいけないときなどが該当します。 このような状態の皮膚にデキサメタゾンを塗る事は禁忌(絶対にダメ)となっています。 ちなみに添付文書には次のように記載されています。 【禁忌】 1 細菌・真菌・スピロヘータ・ウイルス皮膚感染症の患者 2 本剤に対して過敏症の既往歴のある患者 3 鼓膜に穿孔のある湿疹性外耳道炎 4 潰瘍(ベーチェット病は除く)、第2度深在性以上の熱傷・凍傷 これらの状態でデキサメタゾンが禁忌となっているのは、皮膚の再生を遅らせたり、感染しやすい状態を作る事によって重篤な状態になってしまう恐れがあるためです。 5.デキサメタゾンの用法・用量と剤形 デキサメタゾンには、 デキサメタゾン軟膏 5g (チューブ) デキサメタゾン軟膏 10g (チューブ) デキサメタゾン軟膏 500g (ポリ容器) デキサメタゾンクリーム 5g (チューブ) デキサメタゾンクリーム 10g (チューブ) デキサメタゾンクリーム 600g (ポリ容器) デキサメタゾンローション 10g (ポリ容器) といった剤型があります。 ちなみに塗り薬には「軟膏」「クリーム」「ローション(外用液)」などいくつかの種類がありますが、これらはどのように違うのでしょうか。 軟膏は、ワセリンなどの油が基材となっています。 長時間の保湿性に優れ、刺激性が少ないことが特徴ですが、べたつきは強く、これが気になる方もいらっしゃいます。 また皮膚への浸透力も強くはありません。 クリームは、水と油を界面活性剤で混ぜたものです。 軟膏よりも水分が入っている分だけ伸びがよく、べたつきも少なくなっていますが、その分刺激性はやや強くなっています。 ローションは水を中心にアルコールなどを入れることもある剤型です。 べたつきはほとんどなく、遣い心地は良いのですが、保湿効果は長続きしません。 しかし皮膚への浸透力は強く、皮膚が厚い部位などに使われます。 オイラゾンの使い方は、 通常、1日2~3回、適量を患部に塗布する。 なお、症状により適宜増減する。 と書かれています。 実際は皮膚の状態や場所によって回数や量は異なるため、主治医の指示に従いましょう。 6.デキサメタゾンの使用期限はどれくらい? デキサメタゾンの使用期限って、どのくらいの長さなのでしょうか。 「家に数年前に処方してもらった塗り薬があるんだけど、これってまだ使えますか?」 このような質問は患者さんから時々頂きます。 これは保存状態によっても異なってきますので、一概に答えることはできませんが、適正な条件で保存されていたという前提(高温を避けて保存)だと、• デキサメタゾン軟膏は4年• デキサメタゾンクリームは4年• デキサメタゾンローションは3年 が使用期限となります。 7.デキサメタゾンが向いている人は? 以上から考えて、デキサメタゾンが向いている人はどんな人なのかを考えてみましょう。 ここから、皮膚の免疫反応が過剰となり、炎症が生じている際に使用する塗り薬だと考えられます。 ステロイドの中では効果は穏やかであるため、比較的軽症の皮膚状態や皮膚が過敏な部位(皮膚が薄い顔や陰部)に向いているお薬でしょう。 またデキサメタゾンはかゆみ止め作用を持つクロタミトンが配合されているため、かゆみ症状を認める場合にも良い適応となります。 しかし、これはステロイド全てに言えることですが、漫然と使い続けることは良くありません。 ステロイドは必要な時期のみしっかりと使い、必要がなくなったら使うのを止めるという、メリハリを持った使い方が非常に大切です。 カテゴリー• 247•

次の

【サンテゾーン0.05%眼軟膏(デキサメタゾン)】って?効果効能・副作用を紹介!

デキサメタゾン 軟膏

今までのステロイド外用薬ランク一覧表の不完全性 ステロイド外用薬ランクの一覧表は、探せばインターネット上にたくさんあるのですが、どうも今ひとつしっくりくるものがありません。 なぜしっくりこないか考えてみたのですが、一番の理由は網羅性のなさでした。 ステロイド外用薬には眼に使用するもの、抗菌薬が配合されたものなど様々あります。 しかし巷にあるステロイド外用薬ランク一覧表には、眼科用剤や配合剤が記載されていません。 一覧表としてはそれらの薬剤を記載しなくても体裁が整うのかもしれませんが、実際に現場で活用するとなると、それらの薬剤まできちんと記載されているものでないと困るというのが実感です。 「ゲンタマイシンではなくフラジオマイシンが配合されたステロイド外用薬はどれだっけ?」「サンテゾーン眼軟膏とプレドニン眼軟膏はどっちが効果が強いんだっけ?」といった疑問に即答できてこその一覧表だと思うのですが、そういう情報が網羅された一覧表は今までありませんでした。 そこで現場で一覧表を活用するため、眼科用剤や配合剤まで網羅した一覧表を作成しました。 ステロイド外用薬ランク一覧表 ステロイド外用薬ランク一覧表を以下に示します。 ステロイド含有の口腔用剤、痔疾用剤、眼科用剤も一覧表に含めています。 配合剤については、配合成分を併記してあります。 各薬剤のランク、配合成分の比較のためにお役立てください。 一覧表は、日本皮膚科学会の「」を元に作成しています。 表中の「ウィーク相当と考えられる」薬品については、他のホームページなどから情報収集しましたが、それらは信用度の高い情報源ではありません。 なお、坐剤、貼付剤は一覧表に含めていません。 比較しやすいよう、口腔用剤は青、痔疾用剤は赤、眼科用剤は緑で色分けしています。 一般名 代表的な商品名 その他の配合成分 ストロンゲスト クロベタゾールプロピオン酸エステル 0. 恥ずかしながら、私は各痔疾用剤のランク、配合成分が頭の中で整理されていなかったのですが、一覧表にしてみるとそれらの相違点がはっきりと理解できます。 濃度は低いですが、ネリプロクト軟膏に配合されたステロイドはベリーストロングクラスだったのですね。 現場での使用に耐えうる一覧表ができたと思っています。 みなさんの働く現場でこの一覧表をご活用いだたければ幸いです。

次の