副鼻腔炎 市販薬 漢方。 後鼻漏・副鼻腔炎の漢方薬「辛夷清肺湯/シンセイハイトウ」の効果!

上咽頭炎、後鼻漏、副鼻腔炎で処方されて服用した薬、漢方薬、28種類

副鼻腔炎 市販薬 漢方

副鼻腔炎の症状は漢方薬で治るの? 私たちの鼻の穴は医学的には鼻腔と呼ばれ、この鼻腔を取り囲むように副鼻腔という空間があり、鼻の一部として働いています。 副鼻腔がある範囲は意外に広く、眉間から頬骨の下ぐらいにまでおよびます。 前頭洞(ぜんとうどう)、篩骨洞(しこつどう)、蝶形骨洞(ちょうけいこつどう)、上顎洞(じょうがくどう)と呼ばれる全4種類のパーツが、左右で合計8つもあるのです。 副鼻腔炎は、この8つの空洞のどれかに炎症が起こり、鼻水や膿がたまってしまう病気です。 副鼻腔炎の治療は、状態にあわせた治療が必要になるので、基本的には耳鼻科を受診することをおすすめしますが、漢方薬でも一定の効果が期待できるといわれています。 漢方薬は市販もされているので手軽に購入することができますが、副鼻腔炎の症状の段階に応じて適した漢方薬を選ぶことが大切です。 そのため、基本的には漢方薬を飲むときも専門医に処方してもらうことをおすすめします。 副鼻腔炎の症状 副鼻腔炎では、次のような症状が現れます。 膿が混ざったようドロッとした鼻水• 鼻づまり• 夜間を中心とした咳• 頭痛、頭重感• 集中力の低下、眠気• 嗅覚の異常 副鼻腔炎を発症したばかりの急性期にはドロッとした鼻水や頭痛などの強い症状が現れますが、 慢性化した場合には強い症状が現れにくく、集中力の低下や眠気といった一見すると副鼻腔の症状とは関連しないような症状が目立つようになります。 発見が遅れることも多く、学童期では学業に支障を来すことも少なくありません。 急性副鼻腔炎では、葛根湯が効くことがある? 副鼻腔炎には急性と慢性のものがありますが、急性副鼻腔炎は鼻風邪などが原因で突発的に起こることがあります。 急性副鼻腔炎に効果が期待できる生薬(漢方薬の成分)のひとつとして、 麻黄(まおう)があります。 葛根湯には麻黄が配合されているため一定の効果が期待できますし、さらに辛夷(しんい)や川芎(せんきゅう)、桔梗石膏(ききょうせっこう)などが加えられたものがあるので、そちらを使用してもいいでしょう。 ただし、麻黄には交感神経を活性化する作用があるため、心臓病や胃が弱い人、高血圧の人は使えない場合があります。 持病がある人は必ず医師の許可をもらいましょう。 辛夷清肺湯が副鼻腔炎に効く?副作用はあるの? 急性の副鼻腔炎が長引くと、慢性の副鼻腔炎になってしまう可能性があります。 慢性の副鼻腔炎は、急性鼻炎が2~3ヵ月以上長引いた時に起こります。 炎症が長く続くと、粘膜が腫れたり、空洞に膿がたまったり、ポリープができてしまったりするケースもあるのです。 慢性副鼻腔炎に効果があるとされる漢方薬には、 「辛夷清肺湯(しんせいはいとう)」や「荊芥連翹湯(けいがいれんぎょう)」などがあります。 「辛夷清肺湯」には、炎症の鎮静や膿の排出のサポートを考えた生薬などが、そして「荊芥連翹湯」には、めぐりに注目した生薬などが配合されています。 これら2つの漢方は、以下のように「症状の進み方や使用時期」によって使い分けることが望ましいとされています。 「辛夷清肺湯」で症状の緩和をはかる• 「荊芥連翹湯」で体の調子を整えていく 一般的には、症状を緩和してから体の調子を整えていきますが、症状の進み具合を自己判断することは難しいです。 基本的には専門医に相談して使用するようにしてください。 辛夷清肺湯や荊芥連翹湯の副作用 一般的に、漢方薬は副作用が少ないですが、全くないわけではありません。 ご紹介した副鼻腔炎に効く漢方薬にも、以下のような副作用や使用上の注意点があります。 辛夷清肺湯 鼻詰まりを改善する効果の高い漢方薬ですが、 胃の不快感や吐き気、下痢などの消化器症状や、皮疹・かゆみなどの皮膚症状が現れることがあります。 また、体質によっては、肝障害や間質性肺炎などの重篤が副作用をもたらすこともありますので、体調の異変を感じた場合は服用を中止しましょう。 とくに、 胃腸の調子が悪いときに服用すると副作用が現れやすいので、服用を開始する前に医師に相談するようにしましょう。 荊芥連翹湯 副鼻腔炎に伴う炎症を鎮める作用がある漢方薬ですが、辛夷清肺湯と同様に 消化器症状や皮膚症状が現れることがあり、重篤な場合には肝障害や間質性肺炎を引き起こします。 また、「甘草」という成分を含む漢方薬と同時に服用すると、血圧が上昇したり、むきみ、倦怠感、脱力などを引き起こす「偽性アルドステロン症」を発症することもあり、脳出血や心不全の引き金となることもあります。 飲み合わせには十分注意し、胃腸の調子が悪い際には服用を控えるようにしましょう。 おわりに:副鼻腔炎には、症状や段階で漢方を使い分けよう! 副鼻腔炎は、副鼻腔に炎症が起こり、鼻水や膿がたまってしまう病気です。 漢方で対策をする場合、症状の軽度や進行の具合、時期に応じた漢方を飲むことが大切です。 基本的には専門医に相談のうえで選ぶようにしましょう。

次の

後鼻漏・副鼻腔炎の漢方薬「辛夷清肺湯/シンセイハイトウ」の効果!

副鼻腔炎 市販薬 漢方

副鼻腔炎とは? 鼻の穴(鼻腔)から奥につながるところで顔の骨の部分、ちょうど眉間の内側の下、鼻の両側の下、目下の頬の下あたりに副鼻腔と呼ばれる部分があります。 普段は空洞になっていて空気で満たされており、砂やホコリ、花粉などが入ってくると、鼻水とともに異物を外に排出するはたらきをしています。 副鼻腔がウイルスや細菌により炎症が起こると、鼻の奥の痛みや鼻水、鼻づまり、ひどくなると、頭痛、においを感じないなどの症状が現れます。 また、副鼻腔から繋がる穴が鼻水によりふさがってしまうと炎症が進み、副鼻腔の中に膿がたまることもあります。 そのため、副鼻腔炎のことは蓄膿症とも呼ばれています。 副鼻腔炎の原因は? 副鼻腔炎の原因は、主に細菌による感染です。 風邪を引きやすい方、風邪をひくと鼻水の症状が現れて、透明な鼻水からドロドロネバネバした鼻水に変わって、なかなか治らない方は注意が必要です。 風邪の症状との区別は難しいのですが、ネバネバの鼻水、眉間や頬の痛み、鼻の奥から臭いニオイがする、ニオイを感じないなどの症状が続いたり、繰り返したりすると副鼻腔炎を疑ってみるといいかもしれません。 副鼻腔炎にかからないようにするには、体に負担をかけないようにすることです。 風邪っぽいなと思ったら睡眠をしっかりとること、胃腸に負担をかけないようにあっさりとした食事をとること、お酒はほどほどにすること、脂っぽいものは食べすぎないようにすることで、皮膚や粘膜を含めたカラダを休めることが大切です。 後鼻漏とは 副鼻腔炎はくり返し起こることも多く、風邪を引くたびに副鼻腔炎になる方もいらっしゃいます。 くり返し起こる副鼻腔炎のことを慢性副鼻腔炎といいます。 慢性副鼻腔炎の方には後鼻漏の症状が現れることがあります。 後鼻漏とは、慢性副鼻腔炎(蓄膿症)、アレルギー性鼻炎、風邪などに伴う細菌性鼻炎などが原因で、鼻水が病的に過剰分泌された状態で起こります。 過剰分泌された鼻水は、喉の方へまわって落ちていきます。 この症状を「後鼻漏(こうびろう)」といいます。 不快な後鼻漏の症状 ・ 鼻水やネバネバ、ドロッとした痰のようなものが、喉から気管にながれてくる、 ・ または張り付いてとれない ・ 鼻水が喉から気管に流れ咳がでる ・喉と鼻の間が乾燥する、イガイガする、痛い ・ 口臭やネバネバが気になる ・鼻が詰まることで頭の重いだるさや頭痛、眩暈を感じる ・ 喉の不快感や鼻のつまりから眠れない、または目が覚める など これらは後鼻漏で実際にお客様が訴えられる不快な症状の一部です。 後鼻漏に悩まれている方は多いようですが、同時に、後鼻漏だと気づいていない方も沢山いらっしゃるようです。 後鼻漏の患者さんの多くは、常に咽の奥に何かがベタッとまとわりつくような不快な症状で悩まされているようです。 また、鼻水が咽を刺激して、咽の痛みや咳込みがでるケースもあります。 口臭の原因となることもあります。 後鼻漏の西洋医学的治療法 後鼻漏とは、慢性副鼻腔炎(蓄膿症)、アレルギー性鼻炎、風邪などに伴う細菌性鼻炎などが原因で、鼻水が病的に過剰分泌された状態です。 過剰分泌された鼻水が、咽の方へまわって落ちてゆく場合を「後鼻漏」といいます。 ちなみに、鼻の前を鼻水が流れる場合は「前鼻漏」といい、本人の自覚症状がはっきりしています。 これに対し、後鼻漏は痰と混同されやすく、長引く咳の原因になることも少なくありません。 抗生物質の服用や手術などで回復に向かわれる方が多いようですが、手術も簡単ではありませんし、また抗生物質を長期間のみ続けることによる腸内の善玉菌への影響や、鼻炎薬の口の渇きや眠気、だるさなどの副作用などと簡単にはいかないようです。 また、手術後も同じ症状に繰り返し悩まされる方も多いです。 後鼻漏を中医学的に考えると? まずは「胃腸の弱り」が大きな原因として考えられます。 「鼻の症状なのに胃腸?」と思われる方も多いと思いますが、中医学では痰や鼻水のような病理産物は胃腸で作られると考えています。 胃腸の弱りには、先天的なものと、後天的なものがあり、胃腸が弱いことを自覚されていない方も多数いらっしゃいます。 胃腸には消化吸収することと、体に必要なものと不必要なものをわける2つの大きな仕事がありますが、胃腸が弱ってしまうと、不必要なものを排泄する力も弱ってしまいます。 その「不必要なもの」の代表的なものが病理産物である 『痰飲(たん いん)』です。 痰飲とは体に不必要な水分や汚れで、鼻水や、痰、浮腫みやめまい、肌症状悪化時の滲出液などの原因とされています。 胃腸が弱ったことで作られた痰飲は、通常、小便や便として排泄されますが、そこで出しきれないものは体に蓄積されていきます。 蓄積され続け、溢れた痰飲(余分な水分や汚れ)は、その人の体の弱い部分から排泄されます。 呼吸器が弱い方は、アレルギー性鼻炎や副鼻腔炎、後鼻漏時の鼻水や痰として、肌が弱い方は湿疹の滲出液などです。 そのほかの原因として、免疫力の低下も考えられます。 免疫を強く保てるかどうかは、先天的な問題、乾燥や寒さなどの環境の影響に加え、普段の食事や生活習慣も大きく関わってきます。 免疫力が弱ってしまうと体はウィルスや細菌感染の脅威にさらされることとなります。 また免疫力の低下は、後鼻漏が細菌やウィルスの感染後に発症・悪化したり、なかなか治りにくかったりする原因と一つといえます。 それらを踏まえたうえで、後鼻漏のタイプとして、5つのタイプが考えられます。 そうした病理産物は、肺に蓄積されます。 肺に溜まったドロドロは鼻を通して体外に排出されようとします。 これが後鼻漏の主な原因として考えられます。 後鼻漏にお悩みの方は、まずは胃腸の弱りを疑ってみてください。 鼻が詰まることで、頭痛を感じる方もいらっしゃいます。 邪気が寒を帯びて侵入した場合では、透明なさらさらの鼻水が見られますが、蓄膿症などに多い粘りのある黄色い鼻水や鼻閉は邪気と同時に熱の侵入によるものと考えます。 水っぽい鼻水が多い風寒タイプには・・・苓甘姜味辛夏仁湯、、麻黄附子細辛湯など 黄色の鼻水、痰が多い風熱タイプには・・・、、などがあります。 頭痛がある場合には、を併用することもあります。 また、五行学説では『脾は肺を生む』とされ母子関係にあたります。 つまり、胃腸のエネルギー不足が、肺のエネルギー不足を呼び、肺の機能が崩れ、そとから邪気の収入を許すことで鼻症状を引き起こします。 このタイプの人には、普段から風邪をひきやすく疲れやすい、息切れ、汗っかき、食欲不振、腹部膨満感などの症状が見られます。 脾(胃腸)の働きを高めることで、 体の栄養となる気血がしっかり生みだされ、体の余分な痰飲(どろどろ)もとばされます。 胃腸を元気にして外敵から守る気を補う漢方薬・・・健胃顆粒、 などがあります。 この熱が上昇し、肺の潤いを損傷すると、本来サラサラの分泌液が煮詰まり、蓄膿症などに多い粘りのある黄色い鼻水が出るようになります このタイプの人には、口渇、口苦、黄色い粘りのある鼻水、イライラしてじっとしていられないなどの熱症状が見られますので、対策では気の流れを整えながら、熱と痰をとります。 どろどろが煮詰まる原因となる痰熱をとる漢方薬・・・ 荊芥連翹湯、星火温胆湯、柴胡清肝湯などがあります。 肺で吸った空気を(中医学では呼気とよびます)を、腎は納める(納気といいます)ことで、私達は呼吸をしています。 肺と腎の機能が低下すると、スムーズな呼吸が出来なくなります。 アレルギー性鼻炎などを発症してから長期間経過している人は、腎が弱っていることも考えられます。 腎は生命活動の根本的なエネルギーを支えているため、腎が弱っている人には、透明な痰や鼻水、足腰の冷え、腰痛、倦怠無力、息切れ、耳鳴り、健忘 などの症状が見られます。 さらに痰飲(どろどろ)を排泄するにはこの腎の働きが肝腎です。 腎の納気機能を高める漢方薬・・・などがあります。 ほてりや口渇のある熱体質の方には、をおすすめすることもあります。 (参考)後鼻漏に対する小青竜湯の効果? 風邪侵入タイプ(風寒タイプ)の慢性副鼻腔炎には、小青竜湯を使うことがあります。 実際に研究データもあるので参考までに紹介します。 中医学的には、どのような体質の方でも小青竜湯が有効であるとは言えませんが、医療の現場でも漢方薬の効果は認められています。 後鼻漏は漢方で完治できるの? 後鼻漏が完治するかどうかについては、その人の症状の程度や体質、生活習慣などによっても変わりますが、症状を改善する漢方薬や、体質を改善する漢方薬を使って、後鼻漏を起こりにくくすることは可能です。 特に日本人全体に言えることですが、胃腸の消化吸収のはたらきが弱い人が多く、後鼻漏の原因となる「痰飲」が溜まりやすいため、漢方薬の治療によって胃腸を強くして消化吸収を高めることとや胃腸に負担をかけない食生活を送ることは大切です。 改善のポイントとしては、後鼻漏の量が少なくなっていた、ネバネバがサラサラになってきたなどでも判断できると思います。 後鼻漏と生活養生 アレルギーを起こしやすい物質、小麦やナッツ類、牛乳などは少し控えましょう。 その他、体や胃腸を冷やす冷食、サラダ、生もの、甘い物や、熱になる脂っこい物、辛いものなどは、脾胃への負担がかかりやすく痰飲(どろどろ)を生じやすいので過食には注意が必要です。 消化によい、野菜中心和食中心で添加物の少ない食生活を心がけましょう。 ストレスを溜め込まないよう息抜きも大切です。 十分な質の良い睡眠をとるよう心がけましょう。 適度な運動やお風呂マッサージなどで血行を良くしましょう。 (血行不良が鼻閉の原因になることもあります) 正常な人は1日に約1.5L もの分泌液が喉を通って胃に流れ込んでいますが、これを不快に思う方はすくないのではないでしょうか。 それはこの分泌液がサラサラした液体だからだといわれています もし、この分泌液が加熱され粘り気をましていたり、どろどろした不純物が混じっていて、そのどろどろ&ねばねばの液体が鼻から喉にへばりついたり、ドロっと流れ落ちたり、、、となると、考えるだけでも不快ですね。 そうならないためには、まずは胃腸の働きを良くして、体に不必要な痰飲(どろどろねばねばの液体)を溜めないようにすることが、快適生活への近道といえます。 食生活を見直しつつ漢方を服用して弱った臓器を回復させることがとても大切です。 漢方薬はその方の体質に合ったものを選ぶ必要があります。 どういったことが原因になっているかはなかなか自分ではなかなか判らないもの。 合わせて読みたい 後鼻漏,蓄膿,• ikanpoは漢方のイスクラ薬局グループが提供する漢方情報・健康相談の情報サイトです。 中医学の専門家による正しい漢方の知識をお届けするため、漢方百科では不妊・冷え症・アトピー性皮膚炎・各種皮膚病など、漢方での対処法をご説明しています。 漢方に詳しい薬剤師(登録販売者)に相談できる「2分でできる漢方相談」もご提供しています。 イスクラ薬局グループの店舗 日本橋、六本木、新宿、中野、中医薬房イスクラ漢方堂 をご案内します。 漢方に詳しい薬剤師や登録販売者が相談の上であなたの体質や症状に合った漢方薬をお勧めいたします。 All rights reserved.

次の

上咽頭炎、後鼻漏、副鼻腔炎で処方されて服用した薬、漢方薬、28種類

副鼻腔炎 市販薬 漢方

目や鼻といった感覚器は休むことなく働き続けていますので、そこに不調をきたす病は、継続的な不快感を人に与え続けます。 鼻の奥、つまり鼻腔やそのさらに奥である副鼻腔に慢性的な炎症を生じ、痰や膿が詰まる慢性副鼻腔炎や蓄膿症は、鼻づまりや後鼻漏(鼻の奥から咽に痰が垂れる症状)、さらに顔面の痛みを発生させます。 顔に不快な症状を発生させる疾患として、その最たるものと言えるのではないでしょうか。 これらの疾患は、 西洋医学的治療によって完治に至らないケースが散見されます。 そのため治りきらないこれらの病でお悩みの方は多いと思います。 ネットで調べると漢方薬が良いということが沢山書かれていますが、今回は私の経験をもとに、それが本当なのかという点を解説していきたいと思います。 病院にて西洋薬と漢方薬との両方が出されるということが一般的になりつつあります。 これにはいくつか理由があります。 そしてこの理由を知ると、なぜ漢方薬が良いと言われているのかが理解できます。 そこで先ずは漢方治療が選択され始めた理由を解説したいと思います。 1、痰の発生機序と最も良い治り方 副鼻腔炎や蓄膿症の治療においては、 副鼻腔に起こる「炎症」と、そこに溜まる「痰」との関係を理解しておくことが重要です。 蓄膿症や慢性副鼻腔炎は細菌によって起こります。 細菌に対して炎症が起こり、その炎症の結果、菌の死骸などが痰となって副鼻腔に発生します。 急性炎症期、つまり炎症の勢いが強い時は、この痰も勢いよく発生します。 それと同時に、痰を外に排出しようとする体の自己治癒反応も強く起こります。 そして徐々に炎症の勢いが弱まってくると、痰の発生が少なくなっていきますが、同時に痰を排出しようとする体の反応も弱まってきます。 強く炎症が起こっている時に、痰がしっかりと排出され、その後炎症が落ちつき痰が発生しなくなる、というのが最も良い治り方です。 この時もし痰が排出しきれないままでいると、とても厄介なことになります。 副鼻腔という鼻の奥にある洞窟はとても複雑な3D構造をしています。 したがって一旦そこに痰が溜まると出にくくなり、いつまでも残り続けるということが良く起こります。 そして溜まった痰は細菌を繁殖させる温床になります。 炎症が落ち着き副鼻腔炎の症状(頬や前頭部の痛みなど)がなくなったとしても、痰が溜まってままでいると細菌に感染しやすくなり、炎症を再発させやすくなります。 これが慢性副鼻腔炎や蓄膿症、またいつまでも治りきらない後鼻漏の原因です。 すなわち副鼻腔炎の治療では、 いかに鼻腔や副鼻腔に痰を残さず炎症を終了させるか、ということが重要になってきます。 2、副鼻腔炎における抗菌剤の効果とその弊害 副鼻腔炎の原因は細菌による炎症ですから、抗菌剤を使うことが一般的です。 抗菌剤は炎症の根本原因を叩くことで、強い消炎効果を発揮することができます。 炎症の勢いが強い急性副鼻腔炎などでは、抗菌剤が迅速にその効果を発揮することも少なくありません。 ただし 抗菌剤には痰の排出を促す効能がありません。 したがって痰の排出を強めずに抗菌剤で炎症だけを抑えてしまうと、副鼻腔洞に痰が残りやすくなってしまいます。 さらに抗菌剤は炎症を強力に抑える一方で、同時に痰を排出させようとする身体の自己治癒反応自体も終了させてしまいます。 つまり抗菌剤に頼りすぎる治療は、痰を残存させてその後の慢性副鼻腔炎や蓄膿症への移行を助長させてしまうことにもつながるのです。 そのため慢性化する副鼻腔炎では、抗菌剤治療の優先順位が低くなります。 実際に、痰の排除を主として行わなければならない慢性副鼻腔炎や蓄膿症では、抗菌剤が効きにくくなります。 3、漢方薬特有の薬能「排膿(はいのう)」 そこで注目されてきたのが漢方薬です。 漢方薬には「排膿(はいのう)」という薬能をもった処方がいくつかあります。 そしてこれを併用することで痰の除去を強めることができます。 西洋薬には痰の除去を促すための内服薬が無いため、そこを狙って漢方薬が頻用されるようになったわけです。 特に慢性副鼻腔炎や蓄膿症といった痰の除去を主として行わなければならない疾患では、むしろ漢方薬の方が第一選択的に用いられるようになってきています。 「排膿」の効果を期待して用いられる漢方薬にはいくつかありますが、その代表的なものが「排膿散及湯(はいのうさんきゅうとう)」です。 また副鼻腔炎では特に「桔梗石膏(ききょうせっこう)」という薬や、「辛夷清肺湯(しんいせいはいとう)」という炎症止めもよく併用されます。 しかし条件付きです。 排膿したいから一律的に「排膿散及湯」や「桔梗石膏」を使うというやり方では、おそらくいつまで経っても排膿させることは出来ません。 実際に耳鼻科でこれらの漢方薬を出され服用を続けていても、一向に痰が排出されないという方は多いと思います。 これはなぜでしょうか。 答えはいたってシンプルです。 排膿はあくまで状況によって排膿のさせ方を変化させることで初めてその効果を発揮するからです。 東洋医学では膿を生じる疾患を「癰(よう)」と呼びます。 そして「癰」の治療はその段階によって治し方、つまり適応する薬方が異なってきます。 つまり「癰」治療の原則を熟知した上で治療を行うことが、排膿を行うための絶対条件になります。 残念ながら、この「癰」治療のガイドラインを知らないまま漢方薬を運用していても、いつまで経っても効果は現れません。 「排膿散及湯」や「桔梗石膏」はとても良い薬ですが、効果を発揮するためには的確に運用されなければなりません。 手術するしかない、と言われてしまった状態であったとしても、時に驚くような効果を発揮することも少なくありません。 西洋医学的治療においても、漢方薬の効能が注目されてきている昨今、 西洋薬・漢方薬の良いところを両方利用するというのが、実質的に最も改善へと向かいやすい治療方法だと考えます。 ただし、漢方薬はただ飲めば良いというものでは決してありません。 漢方薬には漢方に則った使い方があり、人の見立て方があります。 そこを十分に理解された先生と、そうでない先生との差は、効果という形ではっきりと現れます。 副鼻腔炎や蓄膿症・後鼻漏でお悩みの方には、漢方治療をぜひともおすすめいたします。 それと同時に、 自分にあった漢方薬を探されるのではなく、自分にあった漢方専門の医療機関をぜひともお探しください。 漢方薬には専門的な見立てと使い方とがあります。 それはネットや本などには、書かれておりませんし、書かれていたとしても正確に把握することはおそらく困難です。 漢方薬を試される場合は、薬ではなく自分にあった漢方専門の医療機関を探す。 結局のところ、それが最も近道になるはずです。

次の