ミステリー 小説 どんでん 返し。 どんでん返しの意味と作り方-伏線回収との関係

どんでん返しの意味と作り方-伏線回収との関係

ミステリー 小説 どんでん 返し

辻村深月 人気作家チヨダ・コーキの小説で人が死んだーー あの事件から10年。 アパート「スロウハイツ」ではオーナーである脚本家の赤羽環とコーキ、そして友人たちが共同生活を送っていた。 夢を語り、物語を作る。 好きなことに没頭し、刺激し合っていた6人。 空室だった201号室に、新たな住人がやってくるまでは。 Amazonより引用 新進気鋭の脚本家・赤羽環が所有するアパートに、漫画や映画や絵の世界を目指す卵たち 環と同年代の男5名、女2名、途中から男4、女3の構成 と、人気小説家であるチヨダ・コーキが一つ屋根の下に暮らすというお話で、恋愛ネタも絡んできますが特に大きな盛り上がりがあるわけでもなく、かなりスロースタートな感じで始まります。 章ごとに主役が変わり語り手も変わるという点で面白く、文章もとても読みやすいのですが、 この作品は『下巻』まで読むことで並べたドミノを一気に崩すような爽快感を得ることができ、読後に上巻を読み返すと、さまざまな伏線が張られていることに気が付くことができます。 上巻のスローな展開で、もし飽きても絶対に下巻まで読む事をオススメします!小説が好きで、ライトノベルや漫画に抵抗がない人にはお勧めの作品。 歌野晶午 「何でもやってやろう屋」を自称する元私立探偵・成瀬将虎は、同じフィットネスクラブに通う愛子から悪質な霊感商法の調査を依頼された。 Amazonより引用 『なんでもやってやろう屋』の成瀬が、保険金殺人・捜索・悪質な霊感商法の調査にと奔走する物語。 タイトルに惹かれ綺麗な物語だと思って読むと、真逆なドロドロのサスペンス。 なんだか見事にあっさりと騙されてしまいました。 終盤『えっ?』と呆気に取られる展開でびっくり。 色々な時系列、色々な人の視点で話が進むので『どう繋がっていくのかなあ』と思っていたら…そういうことか!と納得。 この美しいタイトルはこういうことだったんだね、と思わず息をもらしたくなるような一冊です。 記憶を全て失って目覚めた若い男女の腕に浮かび上がった「Level7」の文字。 少女の行方を探すカウンセラーと自分たちが何者なのかを調べる二人。 二つの追跡行はやがて交錯し、思いもかけない凶悪な殺人事件へと導いていく。 ツイストに次ぐツイスト、緊迫の四日間。 ミステリー・サスペンスの最高峰、著者初期の傑作。 Amazonより引用 さすがに宮部さんの作品と思わせる2転3転の面白さ、冒頭から謎だらけの部屋に記憶喪失の2人、そして行方不明になる少女。 全く別のもののようで、それが読み進めるほど一本の線につながって行く様は、パズルのピースがはまっていくように爽快です。 この人は見方?敵? 最後まで翻弄されっぱなし、20年以上前の本なのに時代の差を感じさせない壮大なミステリー作品、ラストは想像以上ですよ! 道尾秀介 人生に敗れ、詐欺を生業として生きる中年二人組。 ある日、彼らの生活に一人の少女が舞い込む。 やがて同居人は増え、5人と1匹に。 「他人同士」の奇妙な生活が始まったが、残酷な過去は彼らを離さない。 各々の人生を懸け、彼らが企てた大計画とは? 息もつかせぬ驚愕の逆転劇、そして感動の結末。 Amazonより引用 ふとしたことから借金をつくり闇金融と係わりをもつ詐欺師『タケ』とそのアパートへ転がり込んでくるカギやの『テツ』ミステリーとゆうよりサスペンスな勢いで物語は走り出します。 やがて詐欺師コンビ、万引き少女とニートな姉、姉の彼氏でうだつの上がらないマジシャン... へんてこりんな家族みたいな同居生活が始まり、みんなで力を合わせてヤミ金業者に立ち向かいます。 ヤミ金業者に人生を狂わされた主人公達が復讐の詐欺を企て実行して行くのですが、そこに大きなトリックが仕掛けられていて、結末はしてやられた感があります。 最後の最後でまさかこんなことが?とびっくりすること間違いなし、騙されて痛快という感じの作品です。 本多孝好 「その自殺、一年待ってもらえませんか? 人気絶頂のバイオリニスト、陰惨な事件の被害者家族、三十代のOL。 「命の取り引き」がもたらす意外な結末とは? Amazonより引用 『この先、このまま生きていってもきっと何も変わらないだろう』と、自分の人生に絶望し自殺することに決めた女性と、複数の自殺者の特異な共通点に気がつきその謎を解こうとする記者、二つの物語が交互に進んでいくお話です。 女性と同じような死に方をした他の人物が著名人であったことが、謎を深くして読者を上手く煽っています。 本作はほとんどが登場人物の視点で語られるので飽きずに読めますしとても面白い。 そしてダミーの結末があからさますぎるので『何かどんでん返しがあるのでは』と察することができるのですが…。 死への絶望を辿りながら向かうラストで筆者が仕掛けているからくりはとにかく見事で全く予想の出来ない結末。 読み終わった後の余韻はとても良くそして泣けます。 面白く読みやすく、得るものがある作品です。 下村敦史 村上和久は孫に腎臓を移植しようとするが、検査の結果、適さないことが分かる。 和久は兄の竜彦に移植を頼むが、検査さえも頑なに拒絶する兄の態度に違和感を覚える。 中国残留孤児の兄が永住帰国をした際、既に失明していた和久は兄の顔を確認していない。 全盲の和久が、兄の正体に迫るべく真相を追う。 Amazonより引用 ずっと本当の兄だと思っていた中国残留孤児の兄のことを、ふとしたきっかけで本当の兄なのか疑うお話です。 主人公は全盲、家族にも縁が薄くとても孤独、その上孫も難病。 そして兄を疑うことによって起きる数々の危機…。 何もかもが信じられないとても暗い話なのですが、最後に……。 とても読みやすくてするするっと頭に入ってきます。 また数度のどんでん返しや多くの伏せんがちりばめられているので、最後まで全く飽きがくることがなく一気読みさせられる面白さですよ。 萩原浩 「レインマンが出没して、女のコの足首を切っちゃうんだ。 でもね、ミリエルをつけてると狙われないんだって」。 香水の新ブランドを売り出すため、渋谷でモニターの女子高生がスカウトされた。 口コミを利用し、噂を広めるのが狙いだった。 販売戦略どおり、噂は都市伝説化し、香水は大ヒットするが、やがて噂は現実となり、足首のない少女の遺体が発見された。 衝撃の結末を迎えるサイコ・サスペンス。 Amazonより引用 香水を広めるための噂話が連続殺人事件に発展。 事件の手がかりが見つけられない中、唯一の共通点として被害者が同じ香水を使用していたことを足がかりに、渋谷周辺の噂好きの高校生たちの協力の元、事件解決の糸口を見つけ出していくという手の込んだ内容。 ミステリーではいろいろな伏線が張られ、その違和感を見つけながら読むという楽しみがありますが、 ここまで違和感を感じさせない伏線もないのではと思える作品。 その分最後のどんでん返しを受けたときの衝撃も大きく鳥肌もの。 猟奇的な犯罪ですが、おどろおどろした描写が出来るだけ排除されていますので読みやすいと思います。 東野圭吾 8人の男女が集まる山荘に、逃亡中の銀行強盗が侵入した。 外部との連絡を断たれた8人は脱出を試みるが、ことごとく失敗に終わる。 恐怖と緊張が高まる中、ついに1人が殺される。 だが状況から考えて、犯人は強盗たちではありえなかった。 7人の男女は互いに疑心暗鬼にかられ、パニックに陥っていった……。 Amazonより引用 8人が訪れた山荘で起こる殺人事件。 どうやら動機も過去のある事件がベースになっていそうです。 山荘の閉じ込められた空間に入れられた緊張感が伝わってきてかなりドキドキしながら読み進められますが、強盗が居座った中で殺人事件が起こるということを除けばよくある設定ともいえます。 読んでる途中で、誰が犯人かはもちろん分からないのですが、別に誰が犯人でも、それほど驚く結末にはならないだろうと思って最後まで読み進めると…。 え?!全く予想外の結末。 読んでる途中、なんとなく感じてた設定の不自然さも 全て納得できる文句のつけようのないどんでん返しの結末です。 通常は推理小説は読み返したいとは思わないものですが、この小説はすぐにもう一度読み返したくなるはずですよ。 行成薫 ドッキリを仕掛けるのが生き甲斐のマコトと、それに引っかかってばかりの俺は、小学校時代からの腐れ縁だ。 一日あれば、世界は変わる。 男たちの命がけの情熱は、彼女に届くのか? 大いなる「企み」を秘めた第25回小説すばる新人賞受賞作。 Amazonより引用 ドッキリ大好きの『マコト』とその相棒『俺』、男子高生2人の会話から物語は始まります。 しかし、次章とつぜん『半年前 三十歳』という文字、冒頭はただの回想で、半年前ってことはこれも回想、ここから時系列がかなりバラツキはじめます。 色々な時代を行ったり来たり、今が回想なのか現在なのかよく分からなくなることも…。 その半年前『プロポーズ大作戦』なるものを口にするマコト。 とにかく読者を騙す気満々であることが文体の端々から感じとれるこの筆者、『ドッキリスト』と『ビビリスト』のコンビがいったいどこへ向かおうとしているのかよく分からないまま物語は『プロポーズ大作戦』の真相に向かっていくというのが本作品のストーリーです。 ラストにたどりついたとき、このタイトルの意味もじんわり効いてくるのも絶妙、読後に仕込まれた伏線を読み返したくなること間違いなしの作品です。 北山猛邦 難病の女の子を喜ばせるため、星座を一つ消して見せる男の子を描く表題作ほか、5つの物語のすべてに驚愕のどんでん返しが待つ、ファンタジックな短編集。 優しく、美しく、甘やかな世界が、ラストの数行で残酷に反転する衝撃は、快感ですらある。 まさに、ミステリの醍醐味! Amazonより引用 こちらは全6編の短編集、全体的に人の醜い部分が描かれた編が多いのですが、決してそれだけで終わらず結末に至るまでの流れから、何とも言えない切なさや悲しさが丁寧に織り交ぜられています。 どの作品もミステリなの?と思わせておいて終盤にがらっと風景を変えてしまうような描写が見事で楽しい作品ばかり。 どれも苦い結末が待っているのが特徴で、ある種の破綻した物語、そうした壊れたストーリーの持つ魅力が心をわしづかみにします。 『ラストはこういうオチかな?』といった予想をことごとく裏切ってくれるのがとても痛快です。 乾くるみ 僕がマユに出会ったのは、代打で呼ばれた合コンの席。 やがて僕らは恋に落ちて…。 Amazonより引用 何気なく読むと大学生のウブな恋日記のような感じ、途中のあちこちに違和感を感じるものの、そのまま最後まで行ってしまいます。 ぶつっと切れるように話は終わってしまい、え?どこがミステリーなの???と思う方も多いでしょう。 ミステリーでありながら、だれも死なず不幸になる人もいない。 だれかが不幸にならなくてもミステリーは成立するということを証明した見事な作品。 読み終えた後こそが本当の始まりです。 軽い気持ちで読んでみてください、今まで味わったことのないような本の面白さを体感できると思いますよ。 登場人物に感情移入して小説を楽しむ方や、ストーリー自体に急展開やスリルを求める方にはきっとつまらなく感じるので読まない方が良いかもしれません。 伊坂幸太郎 引っ越してきたアパートで出会ったのは、悪魔めいた印象の長身の青年。 初対面だというのに、彼はいきなり「一緒に本屋を襲わないか」と持ちかけてきた。 そんなおかしな話に乗る気などなかったのに、なぜか僕は決行の夜、モデルガンを手に書店の裏口に立ってしまったのだ! 清冽な余韻を残す傑作ミステリ。 Amazonより引用 引っ越してきたアパートで出会った青年『河崎』に本屋襲撃の計画を持ちかけられる僕『椎名』。 その一方で、2年前に起きた『ペット殺しとの遭遇』事件が河崎の元恋人、琴美を通して語られます。 『現在』と『2年前』が平行してストーリー展開してゆき、やがてつながり話の全貌が明らかになります。 現在と2年前がつながる瞬間はまさにトリハダものですのでお楽しみに! ミステリー性はそれほど高くないのですが、書き方がおもしろいのでスラスラと読める作品、読後は『悲しさの中に優しさ』を感じる事が出来ると思います。 道尾秀介 結成14年のアマチュアロックバンドのギタリスト・姫川亮は、ある日、練習中のスタジオで不可解な事件に遭遇する。 次々に浮かび上がるバンドメンバーの隠された素顔。 事件の真相が判明したとき、亮が秘めてきた過去の衝撃的記憶が呼び覚まされる。 Amazonより引用 『ラットマン』というタイトルとその言葉の意味が作中で語られ、人の思い込みへの注意を喚起して堂々と騙します宣言をしているにもかかわらずここまで意外な展開を用意できるのは凄い。 ちなみに『ラットマン』とは人間が何かを知覚する過程で、前後の刺激が知覚の結果を変化させてしまう現象に、命名効果が加わることから起こるモノの見方のことを言います。 例えば同じ絵でも、動物と並んでいるとネズミに見え、人の顔と並んでいると、おじさんに見えるといった感じです。 解けてしまうとなんでわからなかったかなあと思うのですが、全ての設定が計算され尽くしていて読者の盲点をうまく突いた、騙された感を愉しめる小説。 綾辻行人 十角形の奇妙な館が建つ孤島・角島を大学ミステリ研の7人が訪れた。 館を建てた建築家・中村青司は、半年前に炎上した青屋敷で焼死したという。 やがて学生たちを襲う連続殺人。 ミステリ史上最大級の、驚愕の結末が読者を待ち受ける! 1987年の刊行以来、多くの読者に衝撃を与え続けた名作。 Amazonより引用 たった一行の記述で視界が開ける、この展開は思わず拍手を送りたくなるほど、奇抜で、鮮やか。 その一行を目にした瞬間、それまでの世界が結びつき、ひっくりかえる衝撃を味わえます。 ストーリー的には、孤島に建てられた十角館という館にて、大学のミステリー同好会のメンバーが次々に殺されていくといった連続殺人。 この十角館では、過去にも連続殺人が起こっており、その事件との関わりが重要になってきます。 また、孤島での大学生の視点と、本土での別の登場人物の視点が交互に語られ、この二つの視点がどこで繋がるのか?最後には誰が生き残り、犯人は誰なのか…そこで驚愕の結末です。 とにかくミステリーが好きな人には絶対おすすめのど定番作品です。 一度は読んでおいて間違いないですよ。 殊能将之 美少女を殺害し、研ぎあげたハサミを首に突き立てる猟奇殺人犯「ハサミ男」。 3番目の犠牲者を決め、綿密に調べ上げるが、自分の手口を真似て殺された彼女の死体を発見する羽目に陥る。 自分以外の人間に、何故彼女を殺す必要があるのか。 「ハサミ男」は調査をはじめる。 精緻にして大胆な長編ミステリの傑作! Amazonより引用 連続少女殺人犯の犯人『ハサミ男』のモノローグから物語は始まります。 犯人は第3の標的を決めて今、鋭意調査中。 一方で、日常的に自殺を繰り返し自殺に失敗すると別人格『医師』が現れてハサミ男を揶揄します。 ところが標的を調査中に、なんと当の標的がハサミ男そっくりの殺され方で死んでいるのを発見してしまいます…こうして殺人犯が探偵役になるというとても魅力的な始まり方。 読者を巧みにミスリードしていく構成、そしてラストにむかって畳みかけるように展開されるどんでん返し。 トリック自体はシンプルなのに、作者の入念な罠に気づかないうちにはまり込んでしまいます。 読み終えた後の得も言われぬ読後感は同系のミステリの中でも随一です!.

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必ず騙される!どんでん返しが凄いおすすめのミステリー小説10選

ミステリー 小説 どんでん 返し

— 9月 17, 2017 at 9:43午前 PDT タイトルから推測できる通り こちらも山荘を舞台とした クローズドサークルものです。 婚約者を不慮の事故で亡くした青年が 婚約者の父の紹介で訪れた「仮面山荘」。 主人公はそこにやってきた二人組の強盗の 立てこもり事件に巻き込まれます。 本作のボリュームは少な目ですが、至る所に 張り巡らされた伏線は巧妙で、最後の最後に 明かされる真相はきっと初見で 予測不可能でしょう。 読み応え抜群!徹夜も後悔ナシの長編もの 今日はがっつり本を読む日! そう意気込んだらこの分厚い一冊を 手に取ってみてください。 読み終えたときの満足感は 他とは比較できませんよ。 【姑穫鳥の夏】 京極夏彦 — 4月 18, 2017 at 3:07午前 PDT 近年ドラマ化やアニメ化されたことで ご存知の方も多いのではないでしょうか? 驚くべきはこの作品が執筆されたのが 1994年だということ。 今でこそ普及しているインターネットや 電子機器を使用したグループトーク、 VR技術などといったものも 94年では夢のような技術でした。 この作品の中では当然のように登場しており、 20年以上のタイムラグを感じさせません。 この作品は孤島の建物を舞台とした 密室ものとなっております。 本人の指紋でしか開かない扉。 密室で腕を切断された死体。 事件の謎が全て解かれた後も 最後に「えっ」と口をついてしまう 驚きのラストが待っています。 【ハサミ男】 殊能将之 — 1月 9, 2018 at 1:55午後 PST こちらは一風変わった「犯人が主人公」のお話です。 猟奇殺人の犯人である主人公(ハサミ男)が、 自分の手口そのままで事件を起こした模倣犯の 犯人を探し出すというストーリー。 ハサミ男の視点と、猟奇殺人の事件を追う 刑事たちの視点が交互に描かれ 読み進めていくうちに 作者のミスリードに引っ掛かってしまいます。 ハサミ男の正体は 終盤まで明かされません。 驚愕の最後は是非とも ご自分の目で確かめてください。 先に見るか、それとも読むか。 映画の原作になった小説たち 映画の原作となったミステリー本も様々ございます。 映画だけなら見たことあるかも? タイトルだけなら知ってるかも? そんな方はこの機会に 原作の小説を読んでみてください。 読者初心者向けの軽〜い読み口。 でも侮れない! 甘酸っぱいときめきや青春は それだけでも素敵な小説となりますよね。 そこにミステリーの手法が合わさると なるほど…面白い!! ライトに読めますが、ミステリー要素は本格です。 【アヒルと鴨のコインロッカー】 伊坂幸太郎 — 1月 6, 2018 at 5:45午前 PST 「一緒に本屋を襲わないか?」と唆され 本屋から広辞苑を奪うことになった——— 何のことか分かりませんね。 こんな不思議な始まりで物語が動きます。 物語は2年前と現在とで交互に展開する カットバック形式と呼ばれる手法で書かれています。 この構成の仕方が肝要です。 (あまり言ってしまうと、鋭い方には 気付かれてしまうかもしれません) 原作と映画、どちらも面白いですが 作者の鮮やかな伏線の数々を堪能したいのであれば 小説を何度も読み返すことをオススメします。 明かされる重要人物の正体と切ないラストに 胸が震えることでしょう。 【イニシエーション・ラブ】 乾くるみ — 12月 20, 2017 at 5:59午前 PST こちらは心震わせる切ない恋愛もの… と見せかけて、かなり曲者です。 「読めば必ず2度読み返したくなる」 というのがこの作品の売り文句です。 キャッチコピーの通り 最後の2行を読んだ方は 「へ!?どういうこと!?」と 戸惑うことになるでしょう。 この作品は文章の書き方で読者を騙す いわゆる叙述トリックが使われています。 叙述トリックは映像化が非常に難しいんですよね。 ですが、驚くことに映画は原作の面白みが 一切そがれることなく仕上がっています。 映画も小説も是非2度以上読んでみてください。 本格派好きにおすすめの一冊はこちら こちらは本格派にオススメの ずっしりと重たいテーマの作品です。 社会の闇やドロドロした愛憎など ほの暗い部分に焦点が当たっています。 ライトなものでは物足りない方、必見です。 「イヤミス」と呼ばれる 読後感が悪くなる(=嫌な気分になる) ミステリーとなっております。 (どうでもいいですが、ミステリーって ジャンルの細分化が凄いですよね) 現実でも実際に起こり得そうな ネットの闇や人間の醜さを えげつなく抉り取った作品です。 物語の1章から5章までは とある殺人事件の週刊誌ルポと SNS等ネットへの書き込みで構成されています。 特徴的で新しい手法ですが、 これが実に効果的に現実感を高めています。 本当にこういう事件、ありそうです。 結末で分かる犯人の意外さと 読後感の悪さに背筋が震えることでしょう。 こんなのってアリ?おバカなミステリー小説!通称:バカミス さてこちらでは少々趣向を変えまして おバカなミステリー(バカミス)小説について ご紹介したいと思います。 笑えます。 ミステリー初心者も笑えます。 ミステリー好きだとなおさら笑えます。 ミステリーにありがちな「約束事」を 風刺し自虐し笑いに変える。 肩の力を抜いて、バラエティ番組を見る感覚で お楽しみいただけること請け合いです。 【六枚のとんかつ】 蘇部健一 — 1月 24, 2018 at 1:11午前 PST ミステリー界の大重鎮 東野圭吾の書くバカミスです。 ミステリー小説のお約束に対し 皮肉や自虐を織り交ぜながら 名探偵が活躍(?)する短編集。 メタ発言も多々飛び出してきます。 今やミステリーと言えば東野圭吾の 名前を挙げる方も多いと思いますが、 実はデビュー作以降本作品まで鳴かず飛ばずで 売れない日々を過ごしていたということです。 そんな東野圭吾が半ばやけくそで書いた本作品。 有栖川有栖や北村薫など 著名な作家から絶賛されたそうです。 ミステリーが好きな方にこそ 是非読んでいただきたい作品です。 2017年の良作小説、揃えました! 2017年以降も ぞくぞくと新作良作が刊行されています。 その中でこれは!というものを 皆様にご紹介いたします。 【屍人荘の殺人】 今村昌弘 — 1月 26, 2018 at 10:34午後 PST こちらは今村昌弘のデビュー作です。 国内主要ミステリーランキング三つで 一位を総なめしたという 鮮烈のデビューを飾りました。 大学のサークル合宿で起こってしまった事件を描く 王道中の王道、クローズドサークルものです。 漫画『金田一少年の事件簿』や『名探偵コナン』でも よく見かける展開で物語が進んでいきます。 ですからミステリーマニアだけでなくライトな読者も 入っていきやすいのではないでしょうか。 しかし、本作品はよくあるミステリーのパターンを 踏襲しながらも面白い。 帯に書かれている通り、 1時間半で物語が180度変わります。 ミステリーマニアからライトな層まで 一度は読んでいただきたい良作です。 【ホワイトラビット】 伊坂幸太郎 — 8月 2, 2017 at 8:10午後 PDT 海外のものもご紹介したいと思います。 こちらはピエール・ルメートルの 「カミーユ・ヴェルーヴェン警部シリーズ」の弟三作。 こちらのシリーズを未読の方は 『悲しみのイレーヌ』 『その女アレックス』 『傷だらけのカミーユ』 の順番で読んでいただくことを強くおすすめします。 本作品を含め、シリーズを通して 凄惨な暴力シーンから始まるパンチの効いた小説で 構成の仕方が一風変わっている印象です。 冒頭のシーンからは全く予想できない 予想外の展開が面白い作品です。 ラストまで読んだ後の タイトルにこめられた意味と読後感は 他では味わえません。 まとめ 皆様の琴線に触れる小説はございましたか? この他にも、本当に沢山のミステリーがございます。 今回ご紹介した作品だけだではなく 同じ作者の別の作品や気になったジャンルを 検索するのもおすすめですよ。 気になった本は ネットや書店、図書館などで 気軽にチェックしてみてくださいね。

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[2020年版]最後に驚かされるどんでん返しミステリー小説24作ランキング紹介

ミステリー 小説 どんでん 返し

辻村深月 人気作家チヨダ・コーキの小説で人が死んだーー あの事件から10年。 アパート「スロウハイツ」ではオーナーである脚本家の赤羽環とコーキ、そして友人たちが共同生活を送っていた。 夢を語り、物語を作る。 好きなことに没頭し、刺激し合っていた6人。 空室だった201号室に、新たな住人がやってくるまでは。 Amazonより引用 新進気鋭の脚本家・赤羽環が所有するアパートに、漫画や映画や絵の世界を目指す卵たち 環と同年代の男5名、女2名、途中から男4、女3の構成 と、人気小説家であるチヨダ・コーキが一つ屋根の下に暮らすというお話で、恋愛ネタも絡んできますが特に大きな盛り上がりがあるわけでもなく、かなりスロースタートな感じで始まります。 章ごとに主役が変わり語り手も変わるという点で面白く、文章もとても読みやすいのですが、 この作品は『下巻』まで読むことで並べたドミノを一気に崩すような爽快感を得ることができ、読後に上巻を読み返すと、さまざまな伏線が張られていることに気が付くことができます。 上巻のスローな展開で、もし飽きても絶対に下巻まで読む事をオススメします!小説が好きで、ライトノベルや漫画に抵抗がない人にはお勧めの作品。 歌野晶午 「何でもやってやろう屋」を自称する元私立探偵・成瀬将虎は、同じフィットネスクラブに通う愛子から悪質な霊感商法の調査を依頼された。 Amazonより引用 『なんでもやってやろう屋』の成瀬が、保険金殺人・捜索・悪質な霊感商法の調査にと奔走する物語。 タイトルに惹かれ綺麗な物語だと思って読むと、真逆なドロドロのサスペンス。 なんだか見事にあっさりと騙されてしまいました。 終盤『えっ?』と呆気に取られる展開でびっくり。 色々な時系列、色々な人の視点で話が進むので『どう繋がっていくのかなあ』と思っていたら…そういうことか!と納得。 この美しいタイトルはこういうことだったんだね、と思わず息をもらしたくなるような一冊です。 記憶を全て失って目覚めた若い男女の腕に浮かび上がった「Level7」の文字。 少女の行方を探すカウンセラーと自分たちが何者なのかを調べる二人。 二つの追跡行はやがて交錯し、思いもかけない凶悪な殺人事件へと導いていく。 ツイストに次ぐツイスト、緊迫の四日間。 ミステリー・サスペンスの最高峰、著者初期の傑作。 Amazonより引用 さすがに宮部さんの作品と思わせる2転3転の面白さ、冒頭から謎だらけの部屋に記憶喪失の2人、そして行方不明になる少女。 全く別のもののようで、それが読み進めるほど一本の線につながって行く様は、パズルのピースがはまっていくように爽快です。 この人は見方?敵? 最後まで翻弄されっぱなし、20年以上前の本なのに時代の差を感じさせない壮大なミステリー作品、ラストは想像以上ですよ! 道尾秀介 人生に敗れ、詐欺を生業として生きる中年二人組。 ある日、彼らの生活に一人の少女が舞い込む。 やがて同居人は増え、5人と1匹に。 「他人同士」の奇妙な生活が始まったが、残酷な過去は彼らを離さない。 各々の人生を懸け、彼らが企てた大計画とは? 息もつかせぬ驚愕の逆転劇、そして感動の結末。 Amazonより引用 ふとしたことから借金をつくり闇金融と係わりをもつ詐欺師『タケ』とそのアパートへ転がり込んでくるカギやの『テツ』ミステリーとゆうよりサスペンスな勢いで物語は走り出します。 やがて詐欺師コンビ、万引き少女とニートな姉、姉の彼氏でうだつの上がらないマジシャン... へんてこりんな家族みたいな同居生活が始まり、みんなで力を合わせてヤミ金業者に立ち向かいます。 ヤミ金業者に人生を狂わされた主人公達が復讐の詐欺を企て実行して行くのですが、そこに大きなトリックが仕掛けられていて、結末はしてやられた感があります。 最後の最後でまさかこんなことが?とびっくりすること間違いなし、騙されて痛快という感じの作品です。 本多孝好 「その自殺、一年待ってもらえませんか? 人気絶頂のバイオリニスト、陰惨な事件の被害者家族、三十代のOL。 「命の取り引き」がもたらす意外な結末とは? Amazonより引用 『この先、このまま生きていってもきっと何も変わらないだろう』と、自分の人生に絶望し自殺することに決めた女性と、複数の自殺者の特異な共通点に気がつきその謎を解こうとする記者、二つの物語が交互に進んでいくお話です。 女性と同じような死に方をした他の人物が著名人であったことが、謎を深くして読者を上手く煽っています。 本作はほとんどが登場人物の視点で語られるので飽きずに読めますしとても面白い。 そしてダミーの結末があからさますぎるので『何かどんでん返しがあるのでは』と察することができるのですが…。 死への絶望を辿りながら向かうラストで筆者が仕掛けているからくりはとにかく見事で全く予想の出来ない結末。 読み終わった後の余韻はとても良くそして泣けます。 面白く読みやすく、得るものがある作品です。 下村敦史 村上和久は孫に腎臓を移植しようとするが、検査の結果、適さないことが分かる。 和久は兄の竜彦に移植を頼むが、検査さえも頑なに拒絶する兄の態度に違和感を覚える。 中国残留孤児の兄が永住帰国をした際、既に失明していた和久は兄の顔を確認していない。 全盲の和久が、兄の正体に迫るべく真相を追う。 Amazonより引用 ずっと本当の兄だと思っていた中国残留孤児の兄のことを、ふとしたきっかけで本当の兄なのか疑うお話です。 主人公は全盲、家族にも縁が薄くとても孤独、その上孫も難病。 そして兄を疑うことによって起きる数々の危機…。 何もかもが信じられないとても暗い話なのですが、最後に……。 とても読みやすくてするするっと頭に入ってきます。 また数度のどんでん返しや多くの伏せんがちりばめられているので、最後まで全く飽きがくることがなく一気読みさせられる面白さですよ。 萩原浩 「レインマンが出没して、女のコの足首を切っちゃうんだ。 でもね、ミリエルをつけてると狙われないんだって」。 香水の新ブランドを売り出すため、渋谷でモニターの女子高生がスカウトされた。 口コミを利用し、噂を広めるのが狙いだった。 販売戦略どおり、噂は都市伝説化し、香水は大ヒットするが、やがて噂は現実となり、足首のない少女の遺体が発見された。 衝撃の結末を迎えるサイコ・サスペンス。 Amazonより引用 香水を広めるための噂話が連続殺人事件に発展。 事件の手がかりが見つけられない中、唯一の共通点として被害者が同じ香水を使用していたことを足がかりに、渋谷周辺の噂好きの高校生たちの協力の元、事件解決の糸口を見つけ出していくという手の込んだ内容。 ミステリーではいろいろな伏線が張られ、その違和感を見つけながら読むという楽しみがありますが、 ここまで違和感を感じさせない伏線もないのではと思える作品。 その分最後のどんでん返しを受けたときの衝撃も大きく鳥肌もの。 猟奇的な犯罪ですが、おどろおどろした描写が出来るだけ排除されていますので読みやすいと思います。 東野圭吾 8人の男女が集まる山荘に、逃亡中の銀行強盗が侵入した。 外部との連絡を断たれた8人は脱出を試みるが、ことごとく失敗に終わる。 恐怖と緊張が高まる中、ついに1人が殺される。 だが状況から考えて、犯人は強盗たちではありえなかった。 7人の男女は互いに疑心暗鬼にかられ、パニックに陥っていった……。 Amazonより引用 8人が訪れた山荘で起こる殺人事件。 どうやら動機も過去のある事件がベースになっていそうです。 山荘の閉じ込められた空間に入れられた緊張感が伝わってきてかなりドキドキしながら読み進められますが、強盗が居座った中で殺人事件が起こるということを除けばよくある設定ともいえます。 読んでる途中で、誰が犯人かはもちろん分からないのですが、別に誰が犯人でも、それほど驚く結末にはならないだろうと思って最後まで読み進めると…。 え?!全く予想外の結末。 読んでる途中、なんとなく感じてた設定の不自然さも 全て納得できる文句のつけようのないどんでん返しの結末です。 通常は推理小説は読み返したいとは思わないものですが、この小説はすぐにもう一度読み返したくなるはずですよ。 行成薫 ドッキリを仕掛けるのが生き甲斐のマコトと、それに引っかかってばかりの俺は、小学校時代からの腐れ縁だ。 一日あれば、世界は変わる。 男たちの命がけの情熱は、彼女に届くのか? 大いなる「企み」を秘めた第25回小説すばる新人賞受賞作。 Amazonより引用 ドッキリ大好きの『マコト』とその相棒『俺』、男子高生2人の会話から物語は始まります。 しかし、次章とつぜん『半年前 三十歳』という文字、冒頭はただの回想で、半年前ってことはこれも回想、ここから時系列がかなりバラツキはじめます。 色々な時代を行ったり来たり、今が回想なのか現在なのかよく分からなくなることも…。 その半年前『プロポーズ大作戦』なるものを口にするマコト。 とにかく読者を騙す気満々であることが文体の端々から感じとれるこの筆者、『ドッキリスト』と『ビビリスト』のコンビがいったいどこへ向かおうとしているのかよく分からないまま物語は『プロポーズ大作戦』の真相に向かっていくというのが本作品のストーリーです。 ラストにたどりついたとき、このタイトルの意味もじんわり効いてくるのも絶妙、読後に仕込まれた伏線を読み返したくなること間違いなしの作品です。 北山猛邦 難病の女の子を喜ばせるため、星座を一つ消して見せる男の子を描く表題作ほか、5つの物語のすべてに驚愕のどんでん返しが待つ、ファンタジックな短編集。 優しく、美しく、甘やかな世界が、ラストの数行で残酷に反転する衝撃は、快感ですらある。 まさに、ミステリの醍醐味! Amazonより引用 こちらは全6編の短編集、全体的に人の醜い部分が描かれた編が多いのですが、決してそれだけで終わらず結末に至るまでの流れから、何とも言えない切なさや悲しさが丁寧に織り交ぜられています。 どの作品もミステリなの?と思わせておいて終盤にがらっと風景を変えてしまうような描写が見事で楽しい作品ばかり。 どれも苦い結末が待っているのが特徴で、ある種の破綻した物語、そうした壊れたストーリーの持つ魅力が心をわしづかみにします。 『ラストはこういうオチかな?』といった予想をことごとく裏切ってくれるのがとても痛快です。 乾くるみ 僕がマユに出会ったのは、代打で呼ばれた合コンの席。 やがて僕らは恋に落ちて…。 Amazonより引用 何気なく読むと大学生のウブな恋日記のような感じ、途中のあちこちに違和感を感じるものの、そのまま最後まで行ってしまいます。 ぶつっと切れるように話は終わってしまい、え?どこがミステリーなの???と思う方も多いでしょう。 ミステリーでありながら、だれも死なず不幸になる人もいない。 だれかが不幸にならなくてもミステリーは成立するということを証明した見事な作品。 読み終えた後こそが本当の始まりです。 軽い気持ちで読んでみてください、今まで味わったことのないような本の面白さを体感できると思いますよ。 登場人物に感情移入して小説を楽しむ方や、ストーリー自体に急展開やスリルを求める方にはきっとつまらなく感じるので読まない方が良いかもしれません。 伊坂幸太郎 引っ越してきたアパートで出会ったのは、悪魔めいた印象の長身の青年。 初対面だというのに、彼はいきなり「一緒に本屋を襲わないか」と持ちかけてきた。 そんなおかしな話に乗る気などなかったのに、なぜか僕は決行の夜、モデルガンを手に書店の裏口に立ってしまったのだ! 清冽な余韻を残す傑作ミステリ。 Amazonより引用 引っ越してきたアパートで出会った青年『河崎』に本屋襲撃の計画を持ちかけられる僕『椎名』。 その一方で、2年前に起きた『ペット殺しとの遭遇』事件が河崎の元恋人、琴美を通して語られます。 『現在』と『2年前』が平行してストーリー展開してゆき、やがてつながり話の全貌が明らかになります。 現在と2年前がつながる瞬間はまさにトリハダものですのでお楽しみに! ミステリー性はそれほど高くないのですが、書き方がおもしろいのでスラスラと読める作品、読後は『悲しさの中に優しさ』を感じる事が出来ると思います。 道尾秀介 結成14年のアマチュアロックバンドのギタリスト・姫川亮は、ある日、練習中のスタジオで不可解な事件に遭遇する。 次々に浮かび上がるバンドメンバーの隠された素顔。 事件の真相が判明したとき、亮が秘めてきた過去の衝撃的記憶が呼び覚まされる。 Amazonより引用 『ラットマン』というタイトルとその言葉の意味が作中で語られ、人の思い込みへの注意を喚起して堂々と騙します宣言をしているにもかかわらずここまで意外な展開を用意できるのは凄い。 ちなみに『ラットマン』とは人間が何かを知覚する過程で、前後の刺激が知覚の結果を変化させてしまう現象に、命名効果が加わることから起こるモノの見方のことを言います。 例えば同じ絵でも、動物と並んでいるとネズミに見え、人の顔と並んでいると、おじさんに見えるといった感じです。 解けてしまうとなんでわからなかったかなあと思うのですが、全ての設定が計算され尽くしていて読者の盲点をうまく突いた、騙された感を愉しめる小説。 綾辻行人 十角形の奇妙な館が建つ孤島・角島を大学ミステリ研の7人が訪れた。 館を建てた建築家・中村青司は、半年前に炎上した青屋敷で焼死したという。 やがて学生たちを襲う連続殺人。 ミステリ史上最大級の、驚愕の結末が読者を待ち受ける! 1987年の刊行以来、多くの読者に衝撃を与え続けた名作。 Amazonより引用 たった一行の記述で視界が開ける、この展開は思わず拍手を送りたくなるほど、奇抜で、鮮やか。 その一行を目にした瞬間、それまでの世界が結びつき、ひっくりかえる衝撃を味わえます。 ストーリー的には、孤島に建てられた十角館という館にて、大学のミステリー同好会のメンバーが次々に殺されていくといった連続殺人。 この十角館では、過去にも連続殺人が起こっており、その事件との関わりが重要になってきます。 また、孤島での大学生の視点と、本土での別の登場人物の視点が交互に語られ、この二つの視点がどこで繋がるのか?最後には誰が生き残り、犯人は誰なのか…そこで驚愕の結末です。 とにかくミステリーが好きな人には絶対おすすめのど定番作品です。 一度は読んでおいて間違いないですよ。 殊能将之 美少女を殺害し、研ぎあげたハサミを首に突き立てる猟奇殺人犯「ハサミ男」。 3番目の犠牲者を決め、綿密に調べ上げるが、自分の手口を真似て殺された彼女の死体を発見する羽目に陥る。 自分以外の人間に、何故彼女を殺す必要があるのか。 「ハサミ男」は調査をはじめる。 精緻にして大胆な長編ミステリの傑作! Amazonより引用 連続少女殺人犯の犯人『ハサミ男』のモノローグから物語は始まります。 犯人は第3の標的を決めて今、鋭意調査中。 一方で、日常的に自殺を繰り返し自殺に失敗すると別人格『医師』が現れてハサミ男を揶揄します。 ところが標的を調査中に、なんと当の標的がハサミ男そっくりの殺され方で死んでいるのを発見してしまいます…こうして殺人犯が探偵役になるというとても魅力的な始まり方。 読者を巧みにミスリードしていく構成、そしてラストにむかって畳みかけるように展開されるどんでん返し。 トリック自体はシンプルなのに、作者の入念な罠に気づかないうちにはまり込んでしまいます。 読み終えた後の得も言われぬ読後感は同系のミステリの中でも随一です!.

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