月島 青葉。 クロスゲーム アナザー 〜あれから俺は〜

クロスゲーム アナザー 〜あれから俺は〜

月島 青葉

その言葉が、青葉にとって一生外れない楔となっており、光に対してずっと 「大嫌い」の態度を取ってきているのだ。 この 「大嫌い」という言葉が後にとんでもない意味に変わる。 その時に、あだち充の偉大さに打ちのめされるのだがそれは追い追い…。 普通の少女漫画なら「伝えたいけど伝えられない」のは、超盛り上がりそうな恋設定だが、そうはさせないのがあだち充。 光にとっては若葉を残して自分が幸せになるなんて考えていないし、青葉は若葉を裏切るようなことをしたくない。 だから二人は平気で自分の感情を消すし、何も抱いていないかのように振る舞うし、涙も流さない。 つら…つらすぎるぞ、ここの主人公とヒロイン…。 だが、あかねの存在や彼女の言葉に2人が大きく変わっていく。 11巻以降の読みどころである。 あだち先生が描く間の取り方は、どの作品でも毎度その凄さを痛感させられる。 セリフが一切ないシーン。 見開き丸々風景だけのコマ。 無駄のように見えて、実はこの間の取り方が絶妙。 この沼にはまると二度と出てこられない。 経験者談 漫画を読んでるはずなのに、アニメを見ているようなそんな感覚になってくるのがあだちワールド。 そして、「好き」の表現が概念を覆す描写で攻めてくるところもうたまらん!! ていうかけしからん!! 決してデレる瞬間があったわけでもなく、ずっと「嫌い」って言い続けるヒロイン青葉から惜しみなく滲み出る最後の「好き」の感情がたまらなかった… 「大嫌い」って書いてあるのにそれを「好き」って読めてしまう漫画は、これ以外にあるのだろうか。

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#1 クロスゲーム その後

月島 青葉

月島若葉(つきしまわかば)のプロフィール 出典 月島家の次女。 故人(開始当時:小学5年生)。 コウの幼馴染みで、同じ日に、同じ病院で生まれたためとても仲がよかった。 性格は明るく、その容姿から赤石などにも好意を寄せられていた(コウが学年で一番可愛いと思っていたほど)が、彼女はコウに渡した「20歳までの誕生日プレゼント予定表」の最後の欄(20歳のプレゼント に「婚約指輪」と書き込むほど、コウに気持ちを寄せていた。 コウも彼女を好きだったのだが、小5の夏のキャンプ中に川の深みに足を取られた下級生を助けようとして激流に巻き込まれ、病院で息をひき取った。 葬式は夏祭りの日に行われた。 彼女が亡き後もコウは、彼女がくれた予定表に書いてある通りの「プレゼント」を毎年購入し、箱に入れている。 そして若葉がコウとの誕生日プレゼント交換で贈った目覚まし時計(1個じゃ効果が薄いということで2個)は、今でも彼を起こし続けている。 また、「(コウのことを)取っちゃダメだからね」と言っていたため、青葉にはそれが堪えている様子。 生前の七夕に、短冊には『コウと青葉が仲良くなりますように』と書いていたようで、青葉もそれを知っていて、努力はしているようだが、性格上難しいと思われる。 キャンプに行く前日の夜に甲子園で試合をしているコウたちの夢を見たことでコウが本気で野球をするきっかけになった。 6月10日生まれで、血液型はAB型。 水泳が得意でよくコウや青葉とプールに行っていた。 帰り際にいつもコウの頬にキスをしていて、キャンプ前日の夜が最後のキスとなった。 アニメでは第1話で故人となり、それ以降は回想シーンで登場する。 経歴:区立千川北小学校(他界) あえて言おう。 「クロスゲーム」は「タッチ」だった。 そして、同時に「タッチ」とはまったく異なる物語でもある。 出典 あだち充という人は、80年代以降、一貫して「あだち充的」であり続けた。 梶原一騎的な熱血スポ根にとどめを刺したライトで明るい作風、いかなるスポーツを扱っても展開されるラブコメ、スターシステム的な登場人物たち……。 あだち充が描く物語は、ある意味では高橋留美子の「るーみっくわーるど」以上に、常にあだち充的だ。 さて、本作「クロスゲーム」は、そうしたあだち充的な作品群の中でも、もっとも典型的な作品だ。 ジャンルは野球、目指すは甲子園。 幼馴染のヒロインと、死をめぐって展開されるストーリー。 物語を貫くキーフレーズは「タッチ」そのものだ。 では、何が異なるのか? 完結を迎えた本作を、改めて「タッチ」と比較しながら振り返っていこう。 以降ネタバレ含むレビューです。 ご存知のとおり、「タッチ」は優秀な双子の弟・和也が地区大会の途中、交通事故死し、いい加減な兄だった主人公・達也が弟の夢を引き継ぐように甲子園に挑むという物語だ。 このなかで、和也はヒロイン・朝倉南をめぐる三角関係のさやあてでもあるのだが、同時に預言者の役割を果たしている。 ちゃらんぽらんな達也は、普通に考えれば、スポーツにも勉強にもマジメで、人望も厚かった完璧超人・和也のライバルとしては役不足だ。 しかし、学園のアイドル的な浅倉南との恋でも、和也は達也を最大のライバルとして扱っている。 和也だけが(あるいは浅倉南も)、兄・達也の才能を見抜き、やがて自分を超えていく姿を見ていたのだ。 そして、物語半ばで舞台を去る。 和也は生きている間は浅倉南をめぐる三角関係の相手であるが、死した後は達也の運命を示唆し、託宣する預言者となるわけだ。 「クロスゲーム」は明確にこの構図を踏襲する。 不慮の事故で亡くなった幼馴染・月島若葉。 彼女の預言どおり、まともに野球をやったことのなかった樹多村光は、やがて高校で甲子園をめざすピッチャーとなる。 死者と預言を軸にした「クロスゲーム」は、「タッチ」そのものだ。 しかし、同時に「タッチ」ではない。 それは、ヒロインの役割だ。 「タッチ」における浅倉南は、冒険の終わりに待っているお姫様だ。 彼女は「南を甲子園に連れていって」という言葉が示すように、和也が手に入れられなかったお宝であり、「甲子園=浅倉南」というアイコンのようなものだ。 これに対して「クロスゲーム」のヒロインである若葉の妹・月島青葉が果たすのはお姫様の役割ではない。 彼女はむしろ、樹多村光と同じように預言者の託宣を受けた人間のひとりだ。 「タッチ」において、達也は2つの預言を受けている。 「甲子園」と「浅倉南(=恋人)」だ。 「クロスゲーム」では、「甲子園」は樹多村光に託されるが、「恋人」は、実はヒロイン・月島青葉に託されているのだ。 「とっちゃダメだからね」という言葉は、預言であると同時に呪縛でもある。 誰もが認めていた「樹多村光と月島若葉」というカップルの、ヒロインの役目を青葉は引き継ぐことになるのだが、そこには本来三角関係を争うべきであった若葉はもういない。 亡くなった姉の思いを痛いほど知る青葉は、引き裂かれる。 預言として彼女はいずれ、若葉のライバルとなることが託宣されている。 しかし、光を認め、寄り添うことを選べば若葉の裏切ることになる。 「クロスゲーム」は、「タッチ」以上に死者との三角関係に呪縛された物語なのだ。 だからこそ、物語終盤、一種唐突に若葉に生き写しの女の子・滝川あかねが登場することになる。 彼女の役割はイタコだ。 結ばれるべく下された月島若葉の預言。 それを果たすことが、月島若葉への裏切りではなく、彼女の望みでもあるという物語を成立させるためには、死んだ若葉を代弁する者が必要だったのだ。 かくして、イタコであるあかねを通して、樹多村光と月島青葉は預言者に許される。 クライマックス、樹多村光は地区予選決勝のグラウンドで想いを馳せる。 「そして、月島青葉が一番好きだ」。 これは、一見「上杉達也は浅倉南を愛しています。 世界中のだれよりも」と同じだ。 しかし、この宣言で「恋人」を手にいれたのは、果たして樹多村光だろうか? むしろ、死者に許され、「恋人」を手にしたのは、姉の預言と呪縛の間で引き裂かれ続けた月島青葉の方だ。 「クロスゲーム」は、ラストシーン、見富士台駅のホームで手を繋ぐ樹多村光と月島青葉の姿で結ばれる。 手をつないた2人は、並んで正面を見る。 モノローグは光でなく、青葉だ。 お姫様を演じた沈黙の「浅倉南」はそこにはいない。 「タッチ」は、上杉達也の成長譚ではあったが、浅倉南の成長譚ではなかった。 だが、「クロスゲーム」は、樹多村光の物語であると同時に、月島青葉の物語でもある。 青春劇にして巨大なレクイエムであり、ヒーローと同時にヒロインの成長譚である。 あのラストシーンには、「タッチ」とはまるで違う月島青葉のまなざしがあるのだ。 月島若葉に対しての皆さんのコメント。 愛されてるなぁ・・・。 出典 ・生きてコウと結ばれてほしかった ・あの目で見られると惚れてしまうから ・茜は茜、若葉は若葉 ・若ちゃんサイコー!!友達になってほしい。 つうか自分がこんな子になりたい。 マジで! ・もし若葉が生きていたら、光と青葉はどうなっていたのかな・・ ・これほどの魅力的キャラが死んでしまったのは残念。 青葉はあだちヒロインの中で唯一好きになれなかった。 ・若葉大好き ・光のよき一番の理解者。 やっぱり、若葉はすごいよ!! ・かわいいです。 僕が言いたいことはそれだけです。 女の子らしさの中にも強さがある。 ・やっぱり 若ちゃんは好きです 若ちゃんが生きてたら光がどんなに幸せだったと思います ・死んでしまったけどかわいい ・若ちゃん可愛すぎ!!ドストライク!!生きてコウと結ばれてほしかった…(涙) ・将来コウと結ばれるはずだった ・もっと生きててほしかったです ・子供らしいのに大人ッポイ。 もっと生きてて欲しかったな。 ・そっか・・・かんたんなことなんだ。 泣けばいいんだ・・・ もう若葉には会えないんだ・・・ ・まんまとあだち先生の策略にはまってしまいましたが だれにでも好かれる若葉に一票です。 あだち作品はすべて読んでますが クロスゲームの単行本1巻は神作品中の神作品です。 せつないです。 じつは生きてたでも私ぜんぜんいいからまたあわせてほしい ・もっと生きててほしかった^^ ・とても明るくてかわいくて大好きです。 ・どんな大人になるか見たかったなぁ ・生きてコウと結ばれてほしかった ・頭も良いし、優しいし、可愛いし三拍子揃ってんじゃん。 滝川って生まれ変わりみたいだな。 頼むからもう一度生き返ってくれ。 ・すごくかわいかったし生きて欲しかった。 ・かわいすぎる 死なないでほしっかったなぁ ・あんなにいい子はいないと思う ・その一途な思い、可愛いです。 ・いい子っスよねー!!!大大ダイ好き ・本当に光が好きなんだね ・惚れた。 かわいい。 生きてたら、どうなってたかな? ・若葉が幼なじみなんて、光がうらやましいな。 可愛すぎです。 高校生になった若葉を見たかったよ。 ・なんといってもカワイイ!!展開はすごく残念だけど、光がこれをきっかけに頑張れるのでこれは仕方ないかな ・光がうらやましいよ~私にもあんな幼なじみがいたらな~~でも1巻目で死んじゃうなんてあだち充も・・・もっと読者の気持ちかんがえてよね>_< ・死んでしまうなんて・・・私若葉のこと初めっから大好きだったの!生き返ってほしい。 出番が終わるの早すぎじゃないですか? ・こんな子が幼なじみだったら最高やん.

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クロスゲーム

月島 青葉

青葉は昔からずっと光のことが好きだった。 しかし大好きな姉若葉も光のことが好きで、光も若葉が好きだった。 ならば身を引くしかない。 ほんとは好きだけど、どうしても手に入らないなら嫌いになるしかない。 光に対してわざと嫌いだという態度をとるようになった。 (でもやっぱり好き) そしてある時若葉から「奪っちゃダメだからね」と言われる。 若葉は何げなく言ったことかもしれないが、青葉にとっては重い足枷となる。 そして若葉が亡くなった後もこの言葉がのしかかり、光に対して素直になれずにいる。 そして光は野球を始める。 野球を通してさらに光のことを好きになっていく。 抑えきれないくらい好きになるが、それでも自分の気持ちを隠し続け「嫌いだ」というスタンスを貫こうとする。 そして甲子園出場が決まった後、光に抱きしめられる。 ここで青葉は光をビンタして 「あんたのことは大嫌いって言ったでしょ!」 とやはり光を拒絶しようとする。 でも光の続くセリフ 「知ってるよ。 たぶん、世界で一番。 」 これで青葉は悟った。 「アイツはずっと私が好きだったってこと分かってたんだ。 わたしのこと世界で一番分かってくれてるのはアイツなんだ。 今までずっと隠してきたのに、我慢してきたのに、とてもつらかったのにアイツは全部知ってたんだ。 」 うわぁぁーん!! 「ずっとずっと嫌いだったんだから」 これは 「ほんとはずっとずっと好きだったんだから。 ずっと我慢してたんだから」の裏返し というわけです。 もし「ずっと嫌いだったのに好きになってしまった」という解釈ならば青葉のセリフは 「ずっとずっと嫌いだったのに」になっていると思います。 ちなみに「奪っちゃダメだからね」という青葉の足枷を外すために あかねが登場し、「若葉は光と青葉が幸せになるのを願っているよ」ということを若葉の代わりに伝え、足枷を外しました。

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